■これまでのあらすじ
2年間妊活するも妊娠できず、夫の検査に踏み切った夫婦は夫の病気が原因で精子がいないことを知る。そこで精巣から精子を採取し顕微授精をするが、それでも授からなくて…。治療に疲れた夫婦は半年間休み、その後結論を出すことに。ある日、夫が同僚に不妊治療について打ち明けると、彼は「ライオンじゃなくてよかったな」と言い出す。子孫繁栄できないライオンを存在意義がないとばかりに悪く言い、人間でよかったと笑うのだった。
■酒の席だとわかっていても…
■真剣に悩んできたから…

■でもこの孤独感は…


同僚の言葉がお酒の席でのものだということ、不妊に無縁な人の言葉であるということ。
頭ではわかっている。けれど、自分たちは真剣に悩んで来て、まだその真っ只中にいるわけで…。
しかも何度もtese(精巣内精子採取術)は受けることができない。
だから…、同僚の言葉は凶器となり、夫の心を深く傷つけるのでした。
「でも…」と夫は思います。自分が今抱えている孤独感に、何を感じたのでしょうか?
この記事は作者ぺ子さんに寄せられたエピソードを元に、脚色を加えて再編成しています。この記事に記載された症状や治療法は、あくまで体験談であり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
(ぺ子)