シャリアピンステーキという名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
高級なお肉を使わなくても、驚くほど柔らかくジューシーに仕上がると話題のステーキです。

今回は、
シャリアピンステーキの作り方をご紹介。さらに、
玉ネギをたっぷり使ったアレンジステーキレシピも合わせてお届けします。
■シャリアピンステーキとは?
実はこのシャリアピンステーキ、
日本で誕生したオリジナル料理です。 1930年代、来日中のロシアのオペラ歌手フョードル・シャリアピン氏が、歯の治療後でも食べられる柔らかい肉料理を依頼。彼が宿泊していた
帝国ホテルのシェフが工夫して生み出したのが、このステーキなのだそうです。
・柔らかさの秘密は玉ネギにあり!

お肉を柔らかくする秘密は、
すりおろした玉ネギ。玉ネギに含まれる酵素がたんぱく質を分解し、肉の繊維をほぐしてくれるため、驚くほど柔らかく仕上がるのです。シンプルな食材ながら、理にかなった“おいしさのひと工夫”が詰まっています。
■絶品! お肉柔らかシャリアピンステーキステーキ肉を玉ネギで漬け込んだ「シャリアピンステーキ」。リーズナブルなお肉でもとても柔らかく仕上がります。ステーキ肉を玉ネギにじっくり漬け込み、仕上げに赤ワインベースのソースを添えれば風味豊かに。レストランの一皿のような味わいを楽しめます。普段の食卓はもちろん、特別な日のごちそうにもぴったりです。
お肉柔らか!シャリアピンステーキ 絶品すりおろし玉ネギソース
【材料】(4人分)牛ステーキ肉 4枚
塩コショウ 少々
玉ネギ(すりおろし) 1/2個分
ジャガイモ 4個
サヤインゲン 12本
バター 20g
塩コショウ 少々
サラダ油 適量
<ステーキソース>
玉ネギ(すりおろし) 1/2個分
赤ワイン 大 2
しょうゆ 大 4
塩コショウ 少々
【下準備】1、ジャガイモは皮ごときれいに洗い、たっぷりの水から柔らかくゆでる。(煮立てば火を弱め、ジャガイモが踊らないくらいの火加減で15〜20分)その後、アルミホイルに包み、200℃のオーブンで10分焼く。

2、<ステーキソース>を混ぜ合わせておく。
3、ステーキ肉は焼く前に常温に戻し、塩コショウをしておろし玉ネギをからめる。

4、サヤインゲンは軸の部分を切り落として半分の長さに切り、サッと塩ゆでする。
【作り方】1、フライパンにサラダ油を熱し、表になる側から焼く。両面に焼き色をつけ、皿に取り出す。

2、1のフライパンに<ステーキソース>の材料を加え、煮立てば火を止める。

3、ステーキを盛った皿に、サヤインゲンと十字に切り込みを入れてバター5gをのせたジャガイモを盛り合わせ、肉に<ステーキソース>を掛ける。
【このレシピのポイント・コツ】ステーキ肉を焼く目安です。
●レア・・強火で両面サッと焼色をつける。
●ミディアム・・強火で表面に焼き色をつけて、火を中火にし、蓋をして1分焼く。
●ウエルダン・・強火で表面に焼き色をつけて、火を中火の弱火にし、蓋をして2分焼く。
スーパーなどで買い求めるステーキ肉の厚さなら上記の時間で焼けますよ!
■玉ネギソースのアレンジステーキ:3選・玉ネギソースステーキ

玉ネギでマリネした牛肉は、しっとり柔らかです。血液サラサラ効果が期待できるのもうれしいポイント。アメ色に炒めた玉ネギの香ばしさが食欲をそそるレシピです。
・牛ステーキの玉ネギソースがけ

香ばしく焼いたステーキに、麺つゆとジャム、玉ネギを使った甘みとコクのあるソースをたっぷりとかけます。ごはんが進む魅惑の一品です。
・玉ネギソースがけステーキ

香味野菜の風味を生かした、しょうゆベースの玉ネギソースがおいしい! 暑い季節にもぴったりな、軽やかで食べやすい一皿です。
・和風ステーキ

すりおろし玉ネギに実山椒を合わせた、香り豊かな和風ソースが特徴。肉の脂を感じさせず、さっぱりと食べられます。
日本発のステーキアレンジ「シャリアピンステーキ」。家庭で手軽に作れるのに、本格的な味わいを堪能できます。玉ネギの力でお肉がグッと変わる、そのおいしさをぜひ体験してみてください。
(豊島早苗)