※このお話は作者ますまゆさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
ある日、隣人が「娘さんがうちの車に傷をつけた」と訪ねてきました。防犯カメラの映像と現物の車を確認し、傷などはついておらず安心したのも束の間、翌日、隣人が「今度は息子さんが傷つけた」と、再び訴えてきたのです。防犯カメラには、たしかに息子が車の前で立ち止まる姿が映っていましたが、車に触れる様子は映っておらず、息子も「ただ見ていただけ」と否定します。しかし今回は車体に細かな傷が残されていたのです。夫に相談し、改めて息子に確認すると、「絶対にやっていない」と言っていた息子の言葉は、いつの間にか「わからない」に変わっていて…。週末、夫婦が隣人のお宅を訪ねると、弁護士を通じて示談書を提示されてしまいます。確たる証拠もないのに、示談金60万円でなかったことにすると言い出したのです。
■このままだと全額自腹…

■息子はやっていないという確信がほしい…!

■気づけなかった息子の心の傷


個人賠償責任保険には加入していないため、このままだと全額支払わなければならない…。相談にのってくれそうなところへ手当たり次第問い合わせしてみるも、こちらが加害者ということで一向に解決策は見つかりません。
どうしても息子がやっていないという確信がほしい母は、もう一度息子に話を聞きますが、そこで母も知らなかった衝撃の事実が発覚!
隣野さんから「卑しい子」と罵られ、自分の記憶に自信が持てないほど息子は追い詰められていたのです。
車を傷つけた証拠もない、本人にその自覚もないのに、子どもをここまで追い詰める隣野さん…。彼女の思惑とはいったい…?
(ますまゆ)