保育園の慣らし保育を終え、職場に復帰した藤崎真奈。1年前まで所属していた営業事務チームに再び配属されたものの、そこには以前とは違う空気が漂っていた。リーダーからの圧、そしてメンバーから無意識に放たれる疎外感のある言葉――。
初日から突きつけられる「職場復帰」の洗礼を前に、真奈は以前のように働けるのか…!?
「子育てしながらでも、仕事はちゃんとやりたい」
そう思って復職したのに、待っていたのは、思っていた“職場復帰”とはまるで違う空気でした。
育休前と同じ職場に復帰! しかしある違和感が4月。保育園の慣らし保育を経て、私は今日から職場復帰ました。1年前まで所属していた営業事務チーム、顔ぶれはほぼ変わりません。けれど、空気だけが明らかに違ったのです。
「藤崎さん、おはようございます。久しぶりですね」
形式的な挨拶のあと、職場の“象徴”のような存在、柴田さんがゆっくり近づいてきたのです…。
45歳、キャリア20年以上。厳しいが仕事ができると有名な人。そして、部署内で誰も逆らえない存在。
デスクの横に立ち、ふっと笑っていました。

私はその瞬間、息が止まったような感覚でした。
笑顔なのに、ぞっとするほど冷たい声。復帰初日にここまで強烈な“洗礼”を浴びるとは思っていませんでした。
「無理だよね」メンバーの言葉に疎外感昼過ぎの会議室。私は復帰報告と業務共有のための打ち合わせに参加していました。
以前と同じ席、以前と同じメンバー。だけど、全然違う空気…。
私の話が終わると、場の中心はすぐに別の話題に移りました。新プロジェクトの進捗、誰がどの案件を持つか。談笑混じりに進む会話の中、私はただ、黙って座っていました。
目の前の資料を見ていても、頭に入ってきません。
「時短だし、これは藤崎さんには無理だよね」
ふと聞こえたその言葉に、指が震えました。
周りが悪いわけじゃない。迷惑をかけたくない。でも…それでも、寂しさが心にじんわり広がっていくのがわかりました。

どうして、こんなに居場所がないのだろう。
そして退勤間際、ロッカーの扉に“誰かの手書きメッセージ”が貼られていました。
それは「歓迎」とは、ほど遠い言葉だったのです…。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)