■これまでのあらすじ
育休を終えて職場に復帰した真美。1年前まで所属していた営業事務チームに再び配属されたものの、そこで待っていたのは、歓迎ではなく冷ややかな空気だった。リーダーからの圧、そしてメンバーから無意識に放たれる疎外感のある言葉。そして退勤間際、ロッカーの扉に“誰かの手書きメッセージ”が貼られていて…。
明らかに歓迎されていない…復職初日。久しぶりの職場で浴びたのは、歓迎ではなく“無言の圧”でした。
そして帰る間際、決定的なものを目にしてしまったのです。
着替えるためにロッカールームに向かったとき、私は一瞬、足を止めてしまいました。
自分のロッカーの扉に、紙が貼ってあったのです。白いA4用紙に、マジックペンで大きな文字…。

冗談? それとも……警告?
手が震えて、剥がそうとしても上手く掴めません。
周りには誰もいませんでしたが、ロッカーの奥の方から、誰かの話し声だけがかすかに聞こえました。
(誰が、こんなことを?)
(もしかして、柴田さん? いや…でも証拠なんてないし…)
心臓がどくどくと音を立てていました。視界がにじみそうになるのを必死でこらえながら、紙をくしゃくしゃに丸めました。
着信に嫌な予感…その翌日、昼過ぎにスマホから電話がきました。発信元は保育園。嫌な予感しかしません…。
「藤崎さん、お熱が上がってきてまして…38.6度あります」
(またか…)
心配と同時に、胃のあたりがギュッと苦しくなりました。
急いで上司に伝えに行くと、柴田さんは“分かりやすく”ため息をついたのです。

その場にいた他の社員たちは、沈黙していました。私は何も言えず、ただ頭を下げて職場をあとにしたのです。
(誰のせいでもないのに。子どもが体調崩すことくらい、あるのに)
帰り道。ベビーカーではなく仕事カバンを持っているだけなのに、やけに重く感じました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)