※このお話は作者ますまゆさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
「お宅の子どもが車を傷つけた」と連日、隣人が訪ねてきました。娘の無実は証明されたものの、息子は疑われ、60万円の示談を要求されます。息子は思い詰めて自分のせいかもしれないと錯覚し、弁護士への相談も費用が障壁に。夫婦は口外と子どもたちとの接触の禁止を条件に示談に応じました。ところが後日、隣人が町内会で事実とは異なった内容を口外していると聞き、母は証拠を持って抗議へ。示談書を偽物だと主張する隣人に対し、母は示談の際に録音した証拠の音声を再生します。それでもなお言い逃れしようとする隣人に、1人の住民が重い口を開きます。以前近隣に住んでいた住民が、同じ手口で隣人とトラブルになっていたとのこと。この話を聞いた町内会の人々は、「常習犯なのでは?」と隣人へ疑惑の目を向けたのでした。
■悪事が暴かれた隣人のその後…

■勝っても虚しさだけが残る

■でもこの戦いに後悔はない…!


ご近所中の噂になり、いたたまれなくなったのか隣野さんは数ヶ月後にはこの街を去っていきました。
戦いは終わり、勝利を手にしたはずの母でしたが、胸には複雑な感情が残っていました。求めていたのは真実であり、誰かを不幸にしたかったわけではないのです。
けれど、隣野さんに支払ったお金は、子どもたちを守るために必要だったと納得しています。そのおかげで子どもたちの笑顔を取り戻せたのですから、後悔はありません。
今回の出来事を通じて、家族の絆はより強くなったようですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
(ますまゆ)