追い詰められた妻がSOS借金までしていた夫。そして、隠されていた大量の明細書。沙織はついに、心の中で何かが崩れ落ちていきました。
誰にも言えませんでした。夫が課金依存になっていること。借金までしていること。そして私自身が、こんなにも追い詰められているということ。
「恥ずかしい」「情けない」「こんなことで相談するなんて…」
そんな気持ちが、ずっと私の口を塞いでいました。

震える手でスマホを持ち、「母」の連絡先をタップします。それだけで、なぜか涙がこぼれてきました。
娘の話を聞いた母は…
母の声は、昔と変わらず柔らかくて…。「無理しなくていいよ」その言葉だけで、もう限界でした。
電話を切ったあと、私は食卓に崩れ落ちるように伏せました。ずっと気を張っていたのです。夫の前でも、パート先でも、親の前でも「大丈夫なふり」をしていました。
「私がしっかりしなきゃ」って、自分に言い聞かせていたけれど、しっかりなんてできていませんでした。このままでは、私が壊れてしまう――。そう思ったのは、きっと初めてでした。
そしてその夜、夫のスマホに“見慣れない女性の名前”から通知が届いて……。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)