■嫌がらせを会社に報告したいやり返したい、守りたい。でも…その“一歩”が、どうしても怖かった。
夜、子どもを寝かしつけたあと、ひとりでリビングのソファに座り、私は悩んでいました。
スマホの画面には、社内の「匿名ハラスメント相談窓口」のページ…。

必要事項は、すべて入力済み。文章も、何度も読み返しました。
【同じ部署の先輩から繰り返される言葉の暴力と、陰湿な嫌がらせについて】
どこまで書いていいか分からなかったけど、今の自分にできる精一杯でした。
(あとは、“送信”を押すだけ……)
でも、怖くて指が動かないのです…。
■送信を迷っていると…
「もし、あの人にバレたら?」
「何も変わらなかったら?」
「“あの人”じゃなかったら?」
いくつもの“もし”が頭を駆けめぐります。
相談すれば、何かが変わるかもしれない。でも、すべてが崩れるかもしれない。
会社中に変な噂が立ったら?
もし、子どもにまで影響が出たら?
“被害者”のはずの自分が、また責められたら?
そのとき、スマホにある通知が届いたのです。
差出人:柴田綾子
件名:明日の午後、時間ある?
疑惑の人物からでした。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)