疑惑の人物に呼び出され…「明日、午後少し時間ある?」
昨日の夜に届いた、柴田さんからのメッセージ。逃げられるはずもなく、私は会議室に向かっていました。
目の前にいる柴田さんは、笑っていたけど、その目だけが、ひどく冷たかったように思います。

突き刺すような声だった。
(“あれ”? 何のこと? いや……わかってる)
赤インクの紙、陰口、ロッカーの貼り紙。私が“何かを察している”と、柴田さんはもう確信している。
これって口止め…?「誤解が広がるのって、誰にとっても不幸でしょ?
“勘違い”とか“言いがかり”って、周りに迷惑かけるからさ」
その声はやわらかい。けれど、その言葉には棘がありました。
「私は別に責めてるんじゃないの。
“信頼関係”の問題ってだけ。わかるよね?」

自分の中の正義や正しさが、薄っぺらく感じました。でも、その向こうで、なにかが目を覚ましたように思います。
(私は絶対に、黙らない)
会議室を出たその足で、私はスマホの“送信”ボタンを押しました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)