ケーキを取り分けた後、ふと席を外した隙に何か嫌な予感がしていました。何度も注意してきたのに、この家では油断したら何が起こるかわかりません。
特に夫は、家族みんなで共有する食べ物にも遠慮がなく、度々自分の欲に負けてしまうのです。子どもたちも楽しみにしていたデザートだから、今回は絶対にきちんと分け合いたかったのに……。私は内心ドキドキしながらテーブルの様子を確認しに戻りました。

あきれて言葉もありませんでした。夫ののんきな言い訳に、思わず頭を抱えてしまいました。たしかに少しだけケーキは残っているけど、そういう問題じゃないんです。みんなの期待を裏切るような行動をやめてほしい気持ちでいっぱいです。このままでは夫に甘い顔をしていられません。しっかり伝えなければと思い、気がつけば声を荒げていました。家族の公平な楽しみ、もっと大事にしてほしいです。
本当は家族の前でここまで怒鳴りたくありません。でも、何度説明しても夫は分かってくれませんでした。今日は特別な日で、家族みんなでケーキを囲むのを楽しみにしていました。なのに、実際は子どもたちの分も気にせず自分だけ多く食べてしまった夫。その顔を見ているうちに、私の中で我慢していた気持ちが一気に込み上げてきました。もうこのまま黙っているのは無理だと悟った瞬間でした。

思わず声を荒げてしまった私の胸には、悔しさだけでなく、子どもたちが傷ついていないかという心配もありました。家族の時間を大事にしたい一心で行動してきたのに、こうやって自分の気持ちも子どもたちの気持ちも踏みにじられてしまうのは耐えられません。この出来事をきっかけに、家族のことをもっと考えてもらえるよう、夫ともいろいろ話し合っていこうと強く心に決めました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)