オフィスに感じた変化月曜の朝。オフィスの空気が、いつもとほんの少しだけ違っているように感じました。
いつも通り、メールは届き、会議が始まり、キーボードの音が響いていました。でも、なぜか気持ちが落ち着きません。

「〇〇さんと個室で話してたらしいよ」
少し離れた席で、社員たちが小さな声で話していました。聞こえてきたのは、“人事”“確認”“個室”という言葉。
(まさか…)
私が送信した、あの相談。もしかすると、それに対して何かが動き始めたのかもしれない。
とはいえ、誰が見ても「何かあった」と気づくほどではありません。ほんのわずかな空気の変化でした。
隣のデスクでは、柴田さんがいつも通りパソコンを開いていました。
(本当に、始まってるの…?)
何かが動き出した…?その日の午後、廊下を歩いていたときのことです。ふと視界に入った会議室の中に、人事の担当者の姿が見えました。誰かと向かい合って話をしているようでした。
(あの人……前に柴田さんと親しかった人だ)

記憶がよみがえりました。張り紙が出た翌日、私と目を合わせずに通り過ぎていった人たち。“見て見ぬふり”をしていた、あの空気。
(私じゃなくて、他の人にも何か聞いてる……?)
確かなことはわかりません。けれど、たしかに社内の空気が少しずつ変わり始めている気がしました。
小さな波紋が、誰かの心の奥に届いていたのかもしれません。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)