彼女との戦いが終わった朝のフロアに、上司の声が静かに響きました。

その瞬間、時間が止まったような空気に包まれました。ざわめきもなければ、誰かが声を上げることもありません。ただ、静かに、確実に「何かが終わった」ことが、皆に伝えられました。
(きっと、“処分”という言葉は使われないのでしょう)
それでも、私にははっきりとわかりました。あの音声データが、すべてを決定づけたのだと。
背筋が凍る、去り際の一言柴田さんは、黙って自分のデスクを整理していました。 誰にも声をかけることなく、目も合わせることなく、静かに職場を離れていきました。その背中を見つめながら、私は思いました。
(「自業自得」??そんな言葉だけで片付けたくはありません)
でも、ひとつだけ、確かに言えることがありました。それは、「声を上げた自分を、もう責めなくていい」ということです。
そのときでした。廊下へと歩き出した柴田さんが、ふと立ち止まりました。振り向くことはなく、背中を向けたまま、静かに言葉を残しました。

その瞬間、私は一瞬だけ背筋が凍るような感覚に包まれました。彼女は振り向くこともせず、そのまま廊下の奥へと消えていきました。
(終わった…はずなのに)
心のどこかで、再び“あの視線”が背後にあるような、そんな錯覚が残っていました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)