結婚してからというもの、家のことはほとんど妻に任せきりでした。
仕事に追われて家事の手伝いもろくにせず、帰っては夕飯を出してもらい、しかもそれだけじゃお腹がいっぱいにならなくて、家にある食べ物を食べ尽くしていました。そんなのが当たり前だった日々はもうありません…。
コンビニ弁当や外食にも限界がやってきて、料理に手を出してみようと思い立ちました。普段何気なく食べている食事が、どれほど手間ひまのかかるものなのか、やってやろうという気持もあったのです。

レシピ本を手に取り、キッチンに立つと、思った以上にわからないことだらけでした。材料買って、野菜を切って…これだけでこんなに時間がかかるのか…。
火加減もうまくいかず、なんとか一品作りました。たったこれだけのことですが、毎日料理を作ってくれていた妻の苦労がほんの少しわかった気がします。

やっとの思いで作った料理を食べてみると、味はとても苦く、まったく美味しくありません…。
ただ炒めただけなのに、こんなに美味しくないのか…。普段何気なく口にしていた料理が、どれほど手間ひまのかかったものなのか、初めて実感しました。
一人で暮らし始めて、自分がどれだけ何もできない男なのか、痛感する日々です…。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)