これまで仕事に追われ、家族に感謝の気持なんて何も伝えていませんでした。むしろ、お金を稼いでいる自分に感謝してほしい、とすら思っていたのです。
毎日、当たり前のように帰る家、出迎えてくれる家族…。けれど、その姿がなくなって初めて、どれだけ自分が支えられていたのか思い知ったのです。もっと感謝の気持ちを伝え、思いやりを持った行動をするべきだったんだ、と今さらながら後悔ばかりが残ります。
家族写真を何度も見るたびに、みんなに戻ってきて欲しい、そんな気持ちでいっぱいでした。写真の中では、妻も子どもたちも、優しくほほ笑んでいるのに…。けれどみんな、もう私の隣にはいません。
家族のごはんを食い尽くして不快な思いをさせてしまい、本当に取り返しのつかないことをしてしまったのです。
家族との絆を壊してしまった今、どうすればいいのか分かりません。
今の自分には、ただ涙をこぼすしかできないのです。信頼を取り戻すには何をすればよいのか――。その答えも見つからず、胸の奥に苦しさだけが残ります。本当に大切なものを、こんな形で失うなんて思いもしませんでした。
何度も自問自答を繰り返していました。「どうすれば、元通りに戻れるのだろう」「どうすれば、もう一度信じてもらえるのだろう」と。
苦しさと後悔に押しつぶされそうになりながらも、もう一度やり直したい、もう一度みんなで笑い合える日々を取り戻したい。今度こそ自分が変わって、もう一度家族と一緒に暮らせるように頑張るんだ…！
これからは決して同じ過ちを繰り返さない。自分の愚かさをしっかり受け止めて、今度こそ、心から家族を大事にして、みんなで一緒に笑える毎日を取り戻したい。
そのために、まずは自分で自分のことが出来るようにならなくては…！ そして、いつかは家族のために料理を作るんだ。作ってもらったごはんを一人で食べ尽くすのではなく、自分が作ったごはんをみんなに食べてもらうんだ…。
そう決心し、自分にできる精一杯の力で前に進んでいこうと決めました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)
