前の話を読む。妻が反論もせず黙って耐えているのをいいことに、義母はますます嫁いびりをエスカレートさせていく。妻の体調が優れない日でさえ、義母はまったく気にかける様子もなく…。
■ベッドでぐったり…
■居場所がない

義母が嫁いびりを始めて、5日が経ちました。
そして、妻がようやく家を離れ、出勤できるまで…あと5日。
つわりで体調が優れないなかでも、妻は淡々と、義母に言われたことをこなしていました。
本当は、少しでも早く仕事に出たい。けれど、この体調では職場に迷惑をかけてしまうかもしれません。
実家に戻ることも考えました。でも、そこには出戻った妹とその家族が暮らしていて、身を寄せる場所はありません。
「自分の居場所が、どこにもない」そう感じた妻は、誰にも気づかれないように、静かに涙を流すのでした。
※このお話は作者神谷もちさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
(神谷もち)