読者から投稿された実体験を、ウーマンエキサイト編集部が漫画化する「本当にあった読者のはなし」。
主人公の子どもの幼稚園にはDVD係という役員があった。不人気の役割、ママ友との軋轢、プレッシャー…。悩みと不安の中で、あらゆる葛藤を抱く。
■幼稚園の保護者会で「DVD係」を募集され…子どもが年長になったとき、幼稚園で「DVD係」という、なんとも責任の重そうな保護者役員を募ることになりました。

保護者会で先生がそう言ったとき、教室には重い空気が流れていました。
私は人前で手を挙げるのも苦手ですし、他のお母さんたちの視線が怖く感じました。
でも誰かがやらなくてはならない…。そんなことを考えると不安に胸がぎゅっと締めつけられ、「もし自分にまわってきたらどうしよう」と、その時点で気が気じゃありませんでした。
自分の担当になったら、うまく撮影できるだろうか、他のママたちから陰で何か言われやしないか、どんなトラブルが起きるか想像するだけで胃が痛くなります。
■「DVD係」のせいでママ友に亀裂が入る可能性も?しかも、このDVD係は自分の子どもばかりを撮影したりするのはNGとされていて、そのため保護者の間ではあまり人気のない役割だったのです。

DVDを編集するときも、それぞれの子どもが平等になるように気配りしなくてはならず、分量や映り方について、後からクレームがくるという噂も耳にしました。
みんな本音ではやりたくないのが透けて見えます。ママ友同士の関係が悪くならないか、不安になるばかりです。
普段仲良くしているママ友からも、ちょっとした編集のことでギスギスするのではとビクビクしています。
そんな中、ひとりの保護者が手を上げました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)