読者から投稿された実体験を、ウーマンエキサイト編集部が漫画化する「本当にあった読者のはなし」。
幼稚園のDVD係の一員になった主人公。不人気の役割、ママ友との軋轢、プレッシャー…。悩みと不安の中で、果たして無事にやり遂げられるのか?
■「DVD係」に手を上げたひとりの保護者は?DVD係を決める保護者会で、隣の席にいた黒いジャケットのSさんが堂々と手をあげて宣言しました。

その凛とした様子を見て、周りも私も、なんとなくホッとしたような空気。私にはあんな自信満々に手を挙げる勇気はありません。
できるなら静かにこの場が過ぎるのを待っていたい。でも、心の片隅では、自分が何もできていないことや責任から逃げてしまっていることに引け目も感じていました。
Sさんみたいに堂々とはできない自分に、自己嫌悪がじわじわと広がっていきます。「こんなことで大丈夫なのかな」とずっと心が沈んだままでした。
■人手が足りず、私も引き受けることに…その後、あっという間に「人手が足りない」と言われ、隣のSさんに腕をしっかり掴まれて「お願い!」と強く言われてしまいました。

周囲の視線も感じて、もう断ることなんてできません。
不安や緊張はあるけれど、私にもできることがあるのかもしれない、少しでも役に立てるなら頑張ってみようと、ほんのわずかに前向きな気持ちも湧いてきます。
ママ友との関係は苦手だけど、子どものためにも挑戦してみたい――そう思い直し、無理せず自分らしくやってみようと決意しました。
しかし、このときの選択が地獄への入り口だったのです。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)