読者から投稿された実体験を、ウーマンエキサイト編集部が漫画化する「本当にあった読者のはなし」。
幼稚園のDVD係の一員になった主人公。不人気の役割、ママ友との軋轢、プレッシャー…。悩みと不安の中で、果たして無事にやり遂げられるのか?
■「リーダーが作った試作DVD」って、なに?DVD係の活動が始まってから半年が過ぎ、慌ただしい日々の中でもようやく少し慣れてきた頃でした。
ある日、いつものように幼稚園の門でママ友たちと話していると、「リーダーが作ってくれた試作DVD見た?」と声をかけられました。

みんなが「あそこが良かった」「ここを直してほしい」と盛り上がっている中、私は思わず固まってしまいました。私はそのDVDをもらっていないのです。
予想外の出来事に胸がざわつくばかりです。他の人には届いているのに、なぜ私だけ…?小さく心が締め付けられました。
どうしても気になって、意を決してDVD係のリーダーであるSさんに直接確認することにしました。
■これまでのことも全部わざとだったの?するとSさんは、私の想いを逆撫でするかのように、わざとらしく笑って返してきました。

その表情と態度に、冗談とも嫌味ともつかない鋭い棘を感じてしまい、内心はひどく動揺しました。
今までの書類や連絡などの行き違いも思い返され、「これまでのことも全部わざとだったの?」と疑いの気持ちが浮かびます。
自分だけ取り残されているような疎外感と、どうしたらいいかわからない不安で、心が押しつぶされそうになります。
みんなの役に立ちたくて頑張ろうと思っていたのに、なぜか空回りし、いつも情報から外されている気がして、ついに「私が悪いのかな」「嫌われてるのかな」と自分を責めてばかりです。
表面上はなんとか笑顔を作ってその場は乗り切ったものの、帰り道でもリーダーの含み笑いが頭から離れませんでした。
トラブルを起こしたくない、子どものために頑張りたい――そんな思いだけが私を支えているのに、この辛さはどこまで続くのだろう、と途方に暮れながらも、なんとか前を向こうと心の中で自分に言い聞かせていました。
しかし、リーダーの嫌がらせはさらにヒートアップしていきます。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)