読者から投稿された実体験を、ウーマンエキサイト編集部が漫画化する「本当にあった読者のはなし」。
幼稚園のDVD係の一員になった主人公。不人気の役割、ママ友との軋轢、プレッシャー…。悩みと不安の中で、果たして無事にやり遂げられるのか?
■SNSで流れてきた投稿に疎外感…その後も、私の不安は薄れることなく続きました。
ある日、何気なくSNSを開いていると、リーダーであるSさんが「DVD係でランチしました♪」とにこやかにピースをする写真を投稿しているのが目に入りました。

画面に写っているメンバーたちはDVD係のママたち。その投稿を見た瞬間、私は衝撃で固まってしまいました。
心の中で声を上げずにはいられませんでした。こんなイベントがあったなんて、私は何も知らされていません。
やっぱり私は誘われていなかったんだ、と実感してしまいました。何度もスマートフォンの画面を見返しましたが、やっぱり自分だけ声をかけられていないようでした。
■私は誘われてないのに…「私だけ、やっぱり仲間外れにされているの?」という疑念や不安がどんどん膨らんでいきます。
過去の「資料が届かなかった件」や「試作DVDが回ってこなかったこと」なども思い出され、全てが線でつながっていくように感じました。

私は一生懸命グループの一員として役割を果たそうとしてきたつもりでした。でも、どうしても輪に入れず、疎外感ばかりが募っていきます。
みんなは裏では私のことをどう思っているんだろう、私のいないところで笑いものにされているのかもしれない、そんな悪い想像が頭の中をぐるぐると回ります。
「何か迷惑をかけてしまったのかな」「自分は存在してもいいのだろうか」と、自己否定の気持ちさえ込み上げてきてしまいました。
本当は普通に馴染みたかっただけなのに、頑張れば頑張るほど距離は遠ざかるばかり。心のどこかで「このまま今の自分でいいのかな」と問い続ける日々が、また始まったのです。
それでもDVD係の活動は、幼稚園卒業まで続いていきます。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)