バターの香りとしっとりやさしい口当たり。そんなリッチなパン
「ブリオッシュ」をご存じですか?

今回は、ブリオッシュの魅力や歴史、とっておきの食べ方まで、
ブリオッシュのおいしい世界をご紹介します。
■ブリオッシュとは?
ブリオッシュは、食パンなどに比べて、たっぷりのバターと卵を使って作ります。やや甘くてしっとりとした口当たりで、ほんのり生地が卵色なのが特徴です。
また、その発祥は古く、16世紀頃のフランス・ノルマンディー地方と言われており、主にフランスの上流階級の人が楽しむ特別なパンだったとか。
■ブリオッシュの種類や形は多彩!
ブリオッシュは形によって呼び名が変わります。
ブリオッシュ・ア・テット(Brioche ? t?te)
もっとも伝統的なブリオッシュの形が、フランス語で「頭」を意味する「テット」です。丸いフォルムにちょこんと帽子のような生地をのせた定番の形は、小ぶりでティータイムのおともにぴったりです。
ブリオッシュ・ナンテール(Brioche Nanterre)
長方形の型に丸めた生地を並べて焼き上げるスタイルです。食卓でスライスして、トーストやサンドイッチにもおすすめ。
ブリオッシュ・トレッセ(Brioche tress?e)
「トレッセ」はフランス語で「編み込み」を意味。三つ編みにした生地をそのまま焼き上げます。見た目も華やかで、おもてなしや贈り物にも最適です。
クグロフ型ブリオッシュ
クグロフ型に入れて焼き上げた大型のブリオッシュ。パーティーシーンにも映える一品で、中にチョコチップやドライフルーツを混ぜ込んだものも人気です。
■ブリオッシュのおいしい食べ方は?
そのまま食べてもおいしいブリオッシュですが、以下のようにアレンジの幅が広いのが魅力です。
・ジャムやバターを添える
・フルーツやクリームを飾る
・フレンチトーストにする
・ひき肉や野菜を詰めて、軽食風にアレンジ

イタリアのシチリア島では「ブリオッシュ・コン・ジェラート」と呼ばれ、アイスを挟んで楽しむ食べ方も親しまれています。甘くしても、塩気を効かせてもおいしい万能パン。それがブリオッシュです。
■ブリオッシュを使ったアレンジレシピ:4選・パンベルデュ

ブリオッシュに卵液をたっぷりしみ込ませて、バターでじっくり焼き上げる贅沢な一品です。外はカリッ、中はとろ〜り。フレンチトーストと似ていますが、「パンベルデュ」は卵液をしっかりとしみ込ませて、プリンのように仕上げるのがポイントです。
・サバラン風デザート

フランスの大人向けスイーツ「サバラン」。ブリオッシュに、ブランデーなどの洋酒をしみ込ませてアイスを添えます。使用するお酒はブランデー以外にラム酒でも◎。
・ババ風ラム酒漬け

イタリアの伝統スイーツ「ババ」。ラム酒で作ったシロップに、切り込みを入れたブリオッシュを漬け込みます。こちらも大人向けのスイーツです。
・ブリオッシュのフルーツとヨーグルト

ヨーグルトやフルーツを加えることで、食べ応えのあるブリオッシュに。ブランデーの量は、お好みで調整してくださいね。
ふんわりと甘く、コクのある味わいが魅力のブリオッシュは、日常を少しだけ特別にしてくれる贅沢なパンです。甘いトッピングとも、塩気のある具材とも好相性。気分に合わせて、お好みのアレンジを楽しんでみてくださいね。
(豊島早苗)