前の話を読む。義母から助けを求められた妻はいったん部屋から顔を出すも、助けずに部屋に戻ってしまい…。
■暴言から「お願い」へ
■勝利の味に酔いしれる

妻の力を借りなければ立ち上がることすらできない義母は、部屋のドアに向かって必死に助けを求めました。
かつて妻をいびっていた「鬼」のような姿は、もうどこにもありません。そこにいたのは、ただの弱々しい義母でした。
かつて恐れていた義母も、所詮はひとりの人間。誰かの手を借りなければ立ち上がれない存在なのだと、妻は静かに実感します。
※このお話は作者神谷もちさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
(神谷もち)