※このお話は作者まるき八郎さんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。登場人物や団体や建物の名称はすべてフィクションです。
■これまでのあらすじ
妻を精神的に追い詰めたことを悔いた夫は、実家に戻った妻に謝罪。妻は「再び傷つけられたら即離婚」という条件で関係修復に応じます。夫はその思いに応えるように、新居をサプライズで贈ろうと決意し、住宅展示場を訪問。案内役の女性スタッフ・河田と家づくりを進める中、甘い視線や距離の近さに心が揺れ、やがて関係は裏切りへと変わっていきます。妻が出産を終えたその日、夫はようやく病院に姿を現しますが、その直前にも河田と過ちを犯していたのです。事情を知らないはずの妻から告げられたのは、「今、両親に離婚届を出しに行ってもらっている」という冷ややかな言葉でした。
■心当たり…あるよね?

■出産に立ち会ってくれると最後まで信じていた

■遅れた理由は他にあるよね?

離婚届が出されたと知り、夫は動揺しながら「最近、本当にいろいろ立て込んでて…」と必死に言い訳を並べます。
そんな夫に対し、妻は淡々と語り始めました──「あなたが立ち会い出産を希望したから、最後まで信じて待っていた」と。しかし、夫は来なかった。
さらに、なんと妻は、夫が裏切っていたことをすでに知っていたのです…!
(まるき八郎)