■娘の面接本番にドキドキ…面接室の前。
千尋の手をぎゅっと握る優花の小さな手が、ほんの少し汗ばんでいた。
「緊張してる?」
「…ちょっとだけ。でも、大丈夫」
頷いたその顔は、ついこの間までの甘えん坊の顔ではなかった。
ほどなくして名前が呼ばれ、面接室へ入る。
椅子に座ると、緊張した空気の中で面接官が静かに口を開く。
「では、まずはお嬢さんからお話を伺いますね。お名前を教えてくれるかな?」

張りのある声。ハッキリとした受け答えに、面接官が微笑む。
「おうちでは、どんなことをして過ごしていますか?」
「ママと一緒に、お勉強したり、お話したり、本を読んだりします!あと、お料理もお手伝いします!」
「へえ、それはすごいね。どんなお料理が好き?」
「ハンバーグです。こねるのが楽しいです!」
■こんなに受け答えできるなんて!娘の成長ぶりに涙千尋は隣で、そっと娘の横顔を見る。
言葉に詰まることもなく、自分のことを自分の言葉で話している。
面接の練習では、「ママが言って」なんて言っていたのに…。

面接官の言葉に、千尋は穏やかに微笑んだ。
「ありがとうございます。たくさんの人に支えてもらいながら、娘と二人三脚で頑張ってきました」
面接が終わり、部屋を出た廊下で優花がパッと顔を上げる。
「ママ、できたよ!」
「うん、よく頑張ったね!」
娘の成長にじんわりと涙がにじんできた。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)