■母親としての立場は、どちらも同じはずなのに…その日以降、園の空気が目に見えて変わった。
玄関先の立ち話、お迎え時の会釈。どことなくぎこちない雰囲気が漂う。
特に彩乃さんは顕著で、私と目が合うと冷たい目で見た後目線を逸らし、専業ママの輪の中に入っていく。
逆に、私に話しかけてくるのは同じように働くママたちだ。

どちらの言い分も、わからなくはない。
でも、子どもを育てている“母親”という立場は、みんな同じはずだったのに。
うっすらとした境界線が、静かに引かれていく。
そしてそれは、子どもにも伝達するようでーー
■親同士の衝突が、子どもにも伝わり…いつものように、帰る前に先生が優奈の様子を教えてくれる。
その報告を聞いて私は驚いた。
「優菜、拓海くんとは遊ばなかったの?」
「……うん。なんか、ちがう遊びしてた」
歯切れの悪い答えに、胸がざわつく。
別の日、送り出しを終えて外に出た瞬間、園庭で聞こえてきた子どもたちの会話が聞こえてくる。
「拓海くんのママが言ってたよ。優菜ちゃんのママは“ずるい”んだって」
「……」
「親としてしないといけないこと、サボってるんだって」

優菜は、ただ俯いて泣いていた。
このままじゃいけない。私は自分の無力さに唇を噛んだ。
子どもには関係ないはずなのに――大人同士の衝突が、じわじわと、子ども達を支配していた。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)