※このお話は作者スズさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
草太は同僚・芹との関係を疑われ離婚の危機に陥るが、真の相手は藤枝でした。藤枝との同棲を避けたい芹は、夫に「慰謝料完済まで住まわせてほしい」と頼むも激怒され、1週間以内の退去を命じられます。さらに藤枝からは「2人で住むアパートを契約する」と一方的な連絡が入り、焦ります。藤枝には「会社で話しかけないで」と告げ、一人暮らし用の物件探しにも奔走するが条件に合わず難航。その様子を藤枝が尾行していました。一方、転職活動を始めて間もない草太は、以前から声をかけられていた会社への入社を決め、笑顔で報告。妻はその姿にこれまでの努力を感じ取り、ふと思い出したように一つのお願いを切り出すのでした。
■あの時一緒にいてくれた葉山にお礼を言いたくて…

■妻の気持ちを思うと転職は正解かも…

■あの時答えられなかった質問

この一連の騒動を経て、妻はお世話になった葉山に直接お礼を伝えたいと、夫に2人で会う機会をお願いしました。
芹との関係が誤解だったと分かっても、一時は離婚を考えていたこと、そして今はもう一度夫を信じてみようと思っていること――胸に抱えていた思いを素直に語ります。
静かに耳を傾けていた葉山は、やがて口を開きました。かつて、夫と芹を尾行したあの日、妻から「2人は普通の同僚に見えますか?」と問われたこと。あの時は答えを飲み込んだ彼女が、今、心の中にあった本音を語ろうとしているのです――。
(スズ)