■「今後は距離感に配慮していきます」ママ友に謝罪をすると…その夜、私はスマホを握ったまま、しばらく動けずにいた。
斎藤さんから入れてもらったLINEグループ画面。
何を書けばいいのかわからず、ずっと既読だけを繰り返してた。
でも、このままではいけない。
逃げたら、本当に誰とも話せなくなる気がした。
私は深く息を吸ってから、スマホの画面に指を走らせた。

『おそろいの服や持ち物など、私は“仲良くなれる”きっかけだと勘違いしていました。
でも、それが距離を詰めすぎていたことに今、やっと気づきました。
皆さんはもちろん、子ども達にまで嫌な思いをさせてしまったこと、本当に反省しています。
今後は、皆さんとの距離感にきちんと配慮していきたいと思います。
ご迷惑をおかけしました』
送信ボタンを押した瞬間、胸がぎゅっと締め付けられた。
すぐに何か反応があるわけじゃない。
画面には「既読」の文字だけが静かに増えていく。
私はスマホを伏せて、深く頭を垂れた。
■翌朝、幼稚園にはママ友たちの姿が…翌朝、私は少し緊張しながら、美羽の手を引いて保育園へ向かった。
門の前には、いつものママたちがいた。
斉藤さんの姿もある。
私の顔を見ると、一瞬だけ目が合い、そして視線が逸れる。
胸がちくりと痛む。でも、それは覚悟していたことだ。
私はそっと美羽の手を離し、先生に挨拶をしてから帰ろうとしたその時だった。
「……あの」
背後から、小さな声がかかった。
振り返ると、斉藤さんが少しだけ躊躇いながら、こちらを見ていた。

斉藤さんは短く息をついてから、ぽつりと言った。
「……だったら、また話くらいは……してもいいかなと思って」
その言葉に、胸がじんわりと熱くなる。
「……ありがとう。ちゃんと、気をつけます」
斉藤さんは、少しだけ微笑んだように見えた。
そして私は、やっとほんの少しだけ、この街に「居場所」ができた気がした。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)