■保育園のママ友に誘われて喫茶店へ私の名前は吉村美沙。

まだ「親友」と呼べるようなママ友はいないけれど、それなりに気楽な日々を送っていた――あの人と出会うまでは。
「ねえ、美沙さん、今日もお茶しない? たまには息抜きしないとやってられないよね〜」
そう声をかけてきたのは中野理恵さん。
同じ園に通う子どもを持つママで、最初に話しかけてきてくれた、数少ない“気さくな人”だった。
明るくて話し上手で、流行にも詳しくて、正直ちょっと眩しい存在。だから、誘われたのが嬉しかった。
近所の喫茶店に入ると、理恵さんはすぐにスイーツを注文し、マシンガントークが始まる。
保育園の先生の噂、園のママのSNSチェック、子どもに習わせている習い事のこと――
私は「へぇ〜」と相槌を打ちながら、少し疲れを感じていた。けれど、こんな風に誰かと気楽に話す時間も、悪くない。
そう、思っていたのだけど…
■財布がない?ママ友に1000円を貸すと…会計の時になると、理恵さんはバッグの中を探りながら、顔をしかめた。

その場の空気を壊したくなくて、「大丈夫ですよ」と笑い、1000円を貸した私。
けれども、それがよくなかった。
理恵さんはその後会うと、なんだかんだと話をすり替え、結局そのお金を返すことはなかった。
私も「人に貸したお金は無くなったと思え」という母からの教えもあり、それ以上催促することをやめた。
1か月後、再び押し切られる形でお茶をすることになった私たち。
また、前回と同じようにたくさんの話をする理恵さんは楽しそうだ。
楽しい時間を過ごせたと会計をする。
その時、また、彼女は言い始めた。「あれ?財布がない」と。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)