■被害者は私だけじゃなかった!?私は理恵さんと距離を置いた。
許せないけど、普通に言っても彼女はのらりくらりとなかったことにしてしまう。
どうすればいいかと考えている時だった。
園の送りの帰り道で、子どもと同じクラスのママ、山下さんが声をかけてきた。

私は思わず息を飲んだ。
「……ない。2回ほどお茶したけど、その両方とも私が支払った。『今度返すから』ってその場では言うんだけど、結局返ってこなかった」
そう答えると、山下さんの顔に「やっぱりね」と言いたげな表情が浮かんだ。
「実は私もなんだよね。しかも、最近も。『ごめん!財布忘れた〜』って……」
彼女は肩をすくめて笑ったけれど、その笑顔には苦さが混じっていた。
そこへ通りかかった別のママも、「あれ? 理恵さんの話してる?」と加わり、気づけば自然と“被害者の会”のような雰囲気になっていた。
どうやら、理恵さんはあちこちで同じようなことを繰り返していたらしい。
■このままだと、また誰かが同じ目に遭うかも私だけじゃなかったんだ――そう思った瞬間、より許せなくなった。
「……このままにしてたら、また誰かが同じ目に遭うよね」
そうつぶやいた私に、山下さんが小さくうなずいた。
「ちょうど来週、園の行事があるでしょ? 終わった後に“打ち上げ”って名目で集まらない? あくまで自然に、理恵さんを誘って……」
山下さんの提案に、私は頷いた。

――こうして、“打ち上げ”という形を取った小さな作戦会議が、水面下で動き出したのだ。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)