■お下がりをあげたママ友からの一言翌週の朝。
保育園に娘を送っていくと、門の前でえりかさんに声をかけられた。

少し肌寒い日だったから、長袖のTシャツと合わせていて、それなりに馴染んで見えた。
「似合ってるね」と私が言うと、えりかさんは嬉しそうに続けた。
「でしょ〜!?やっぱこのブランドの服って、デザイン可愛いよね。生地もしっかりしてるし!高いだけあるわ〜!」
……その瞬間、胸の奥でなにかが微かに引っかかった。
■値段で選んだわけじゃないけれど…確かに、少し高めのブランドだった。
でも、私は「値段」で選んだんじゃない。
芽依がその服を試着したとき、くるっと回って「これがいい!」と笑った顔が、あまりに嬉しそうだったから。
その瞬間に、「これを買おう」と思った。
似合うと思ったし、大事に着せていた。だから、思い出も一緒に入っているような服だった。
えりかさんの言葉は、何も間違っていない。可愛いと思ってくれてるし、好意で受け取ってくれたのもわかる。

笑顔のままそう言ったけど、気持ちはちょっとだけ、置き去りになったままだった。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)