■古着屋で見つけた、娘の思い出の洋服週末、近所のリユースショップをぶらぶらしていたときだった。
娘の靴を見に行ったついでに、何となく子ども服の棚を覗いた。
「へぇ、けっこうキレイなの置いてあるんだ……」
そう思いながら指先で服をめくっていたとき――ふと、ある一枚が目に入った。
薄いラベンダー色のカーディガン。前身頃に小さな白いリボンの刺繍。左袖口には、うっすらとしたインク染み。

リユースショップの棚の前で、私は声にならない声をつぶやいていた。
思い出のカーディガンが、無言でそこにあった。
娘がくるっと回って笑った、あの日の服。
お気に入りが着れなくなって泣いて、バイバイして、成長を感じた。
そして、助けになればとえりかさんに譲った服。
■譲った服をどうしようと彼女の自由だけど…値札を見ると、“美品/ブランド/◯◯サイズ/目立った汚れなし”と書かれていた。
小さな染みは“なかったこと”にされていた。
頭の中が一瞬、真っ白になった。
えりかさんに譲った服。

家に帰ってからも、気持ちの整理がつかず、ずっと心の中がざわざわしていた。
(たまたま……? でも、あの染みもリボンの位置も完全に一致してた。 何も言わずに、売った……? いや、譲ったんだからどうしようと彼女の自由だけど…)
娘との思い出を踏みにじられたようで、彼女の笑顔と売られていた服が何度も頭に浮かんでは消えていった。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)