■ほかのママ友も?古着屋で見つけた我が子の服その数日後。
園の帰り道、顔見知りのママ・飯田さんと立ち話になった。
「この間、佐伯さんちに服あげたんだけどさ〜」
その言葉に、私は思わず顔を上げた。
「……服?」

私は胸がチクリと痛んだ。
でも、続いた言葉は、もっと重かった。
「でね、その週末に近くの古着屋寄ったら、見覚えある服が売っててさ。たぶん……あれ、うちのだったと思うんだよね」
思わず、声が詰まった。
■私だけじゃなかった!浮き彫りになったママ友の本心「……それって……言った?」
「ううん、言えなかった。だって、もらったんだからって言われたら、それまでじゃん?」
飯田さんは、乾いた笑いをこぼした。
でも、その笑顔は少し寂しそうだった。
私たちはしばらく無言のまま、並んで園庭の方を見つめた。

その事実に、私は少しだけ救われて、少しだけ怖くなった。
“ありがとう”の顔の裏で、彼女は服の“価値”をただ見据えていたのかもしれない。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)