濃厚でなめらかなモンブラン、サクサクのタルト、香ばしいクッキー…。
秋の味覚「栗」を使った、思わず笑顔になる洋風スイーツを10選ご紹介します。
マロンペーストや渋皮煮を活用すれば、本格的な味わいがグッと手軽に。おうちで作る絶品スイーツで、秋のひとときを楽しみませんか？
■渋皮煮やペースト活用！ 栗の「本格」洋風スイーツレシピ3選プロ直伝！ ロールケーキ型簡単モンブラン
マロンペーストを使うため、面倒な下処理は一切なし。ロールケーキ型で手軽に作れる、プロ直伝のモンブランレシピです。ふわふわのスポンジにリッチなマロンクリームをたっぷり塗り、刻んだ渋皮煮を散らせば、風味と食感がアップして特別感が増しますよ。
プロ直伝！ロールケーキ型簡単モンブラン by 河田麻子さん
【材料】（30cm×30cmの天板 1枚分）<スポンジ生地>
卵黄 5個分
卵白 4個分
砂糖 90g
薄力粉 40g
ココアパウダー 5g
バター 40g
<マロンクリーム>
マロンぺースト(加糖) 180g
牛乳 50g
ラム酒 20g
生クリーム 120g
バニラエッセンス 適量
<デコレーション>
栗(渋皮煮 ロール用) 80g
栗(渋皮煮 飾り用) 4粒
粉糖 適量
【下準備】1、薄力粉とココアパウダーは合わせて振るっておく。
2、バターは湯煎で溶かしておく。
3、オーブンは200℃に予熱しておく。
4、栗の渋皮煮(ロール用)は粗いみじん切りにしておく。
【作り方】1、＜スポンジ生地＞を作る。卵黄に砂糖の1/3量を加えて、白くもったりしてくるまで泡立てる。
2、卵白を軽くほぐし、残りの砂糖を加えて、泡が白く細かくなり、くっきりと筋が入るまで泡立ててメレンゲを作る。
3、2のメレンゲの一部を1に加えてなじませ、残りも加えてふんわりと混ぜ合わせる。
4、振るった粉類を加えて、ゴムベラでサックリ混ぜ合わせ、溶かしバターも加えて均一に混ぜる。
5、クッキングシート等を敷いた天板に生地を流し、カードで表面を平らにする。200℃に予熱しておいたオーブンで約12分焼き、焼き上がったら網にのせて冷ます。
6、＜マロンクリーム＞を作る。生クリームを氷水にあてながら8分立てにする。
7、別のボウルにマロンペーストを入れてほぐし、牛乳を加えて練り混ぜて柔らかくする。
8、ラム酒、バニラエッセンスを加えて風味をつけ、生クリームの1/3量を加えて泡立て器で混ぜ、混ざったら残りを加えてゴムベラで混ぜる。
9、8の＜マロンクリーム＞の2/3量を＜スポンジ生地＞にのばし、みじん切りにした栗の渋皮煮を散らして巻く。
10、残りの＜マロンクリーム＞を飾りしぼりし、飾り用の栗の渋皮煮をのせて粉糖を振って仕上げる。
【このレシピのポイント・コツ】ここはガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。目安として小型の電気オーブンの場合、レシピより10〜20℃高い設定にして下さい。
しっとり！ 栗のシンプルパウンドケーキ
マロングラッセを贅沢に使う、秋らしいパウンドケーキ。しっとりとした生地と、マロングラッセの上品な甘さが絶妙にマッチします。おいしく仕上げるポイントは、粉類をさっくりと混ぜること。混ぜすぎると生地が固くなるので注意してくださいね。
しっとり！栗のシンプルパウンドケーキ
【材料】（材料19x7x6cmのパウンド型 1台分）<生地>
薄力粉 100g
ベーキングパウダー 2g
バター 100g
上白糖 100g
卵 1個
マロングラッセ 10粒
【下準備】1、薄力粉、ベーキングパウダーを合わせて網を通す。上白糖も網を通しておく。
2、バターは常温に戻しておく。
3、パウンド型に柔らかくなった分量外のバターを薄く塗っておく。
4、卵は割って溶いておく。
5、マロングラッセは1〜1.5cm角に切り、分量の粉類から少量取り分けてまぶしておく。
6、オーブンを180℃に予熱する。
ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより温度差や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。
【作り方】1、ボウルにバターを入れて泡立て器でよく練り、上白糖を2〜3回に分けて加え更に練り、白っぽいクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる。
2、溶き卵を少しずつ加えながらよく混ぜ合わせる。
3、2のボウルに振るった粉類を入れ、ゴムベラでサックリ混ぜ、更にマロングラッセを加える。全体に混ざったら、パウンド型に入れて真ん中を少しへこませ、180℃に予熱したオーブンで35〜40分焼く。表面が焦げそうな場合は、アルミホイルを掛けて下さい。
4、粗熱が取れたら型から出して、お好みの大きさに切り、器に盛る。
マロンタルト
アーモンドクリームとマロンクリームの芳醇な香りが魅力のタルトは、おもてなしに喜ばれるスイーツのひとつです。大粒の栗をトッピングすれば、見栄えも抜群。甘露煮でも渋皮煮でも良いので、好みでアレンジしてくださいね。
マロンタルト
【材料】（15cmセルクル 1台分）<タルト生地>
薄力粉 200g
無塩発酵バター 103g
塩 1g
グラニュー糖 5g
卵黄 17g
冷水 33g
<アーモンドクリーム>
無塩バター 25g
粉糖 25g
アーモンドプードル 25g
全卵 25g
<マロンクリーム>
アーモンドクリーム 100g
マロンピューレ(無糖) 100g
粉糖 20g
ブランデー 大さじ 1
栗(国産甘露煮) 約 10粒
カシスジャム 50g
粉糖 適量
【下準備】1、オーブンを175℃に予熱する。
2、無塩発酵バターは1cm角にカットし、使うまで冷凍しておく。
3、薄力粉、塩、グラニュー糖は合わせて3回振るい、使うまで冷蔵庫に入れておく。
4、卵黄と水は合わせて使うまで冷蔵庫に入れておく。
5、＜アーモンドクリーム＞の無塩バター、全卵は常温にもどしておく。
6、＜アーモンドクリーム＞の粉糖、アーモンドプードルはそれぞれ振るっておく。
【作り方】1、＜タルト生地＞を作る。粉類と無塩発酵バターをフードプロセッサーにかける。バターが米粒ぐらいの大きさになったら卵黄と水を加える。再びフードプロセッサーにかける。ひとつにまとまったらラップで包み、最低1時間は冷蔵庫で休める。
2、＜アーモンドクリーム＞を作る。無塩バターをボウルに入れ、なめらかになるまで泡立て器ですり混ぜる。粉糖を加えて混ぜ、さらにアーモンドプードルを加えて混ぜ、全卵を3〜4回に分けて加える。
3、＜マロンクリーム＞を作る。ボウルにマロンピューレ、粉糖を入れ、滑らかになるまで泡立て器ですり混ぜる。(2)を3〜4回に分けて加え、ブランデーも加える。使うまで冷蔵庫で休める
4、＜タルト生地＞を麺棒で厚さ2mmまで伸ばし、セルクルに敷いて冷蔵庫で20〜30分休ませる。175℃に予熱しておいたオーブンで10分ほどから焼きする。
5、タルトが冷めたら、カシスジャムを敷く。＜マロンクリーム＞を詰め、栗を並べる。さらに175℃で20分ほど焼き、セルクルを外して表面に甘露煮のシロップをぬり、もう20分ほど焼く。冷めたら粉糖を振る。＊栗は渋皮煮でもOKです。
■おうちで手軽に！ 栗のアレンジレシピレシピ7選マロンクッキー
マロンペーストと栗の甘露煮を混ぜ込む、秋のカフェタイムにぴったりのクッキー。素朴な見た目とは裏腹に、ひと口食べると栗の香りがふわりと広がり、ついつい手が止まらなくなります。成形が不要なので、子どもと一緒にお菓子作りを楽しむのもおすすめです。
マロンボールケーキ
ベビーカステラのようなかわいらしいボールケーキの中には、栗の甘露煮とプロセスチーズが隠れています。甘じょっぱい味わいがくせになる一品です。栗の甘露煮が余ってしまったときの活用にも最適。大人から子どもまで喜ばれること間違いなしですよ。
サクサクマロンパイ
冷凍パイシートを使えば、本格的なマロンパイが意外と手軽に作れます。マロンペーストとアーモンドペーストを混ぜ合わせたフィリングは、上品かつ風味豊か。サクサクのパイ生地と相性抜群です。生地がやわらかくなると扱いづらくなるので、手早く包んで焼くのがポイントです。
マロンの焼き菓子
マロンクリームをふんだんに混ぜ込んだ、食べ応え満点の焼き菓子。強力粉で生地を作るので、どっしりとしていて、おやつだけでなく朝食や軽食にも◎です。ひと口ごとに栗の風味を感じます。エスプレッソやカフェラテを淹れて、至福のひとときをどうぞ。
マロン・ガトー・オ・ショコラ
板チョコを4枚使った、深みのあるガトー・オ・ショコラに栗の渋皮煮をプラス。栗のやさしい甘みが加わり、奥深い味に。シンプルな材料で本格的な見た目に仕上がります。渋皮煮は丸ごと並べたり、粗く刻んでたくさん加えたり、お好みでアレンジしてくださいね。
マロンアイス
調理時間はたったの5分！ 急なおもてなしにも便利なお手軽スイーツです。栗の渋皮煮をなめらかにしたら、バニラアイスと混ぜて冷やすだけ。ほど良く残る栗の粒感がアクセントになり、食感も楽しめます。
マロンブリュレ
バニラが香るクレームブリュレにマロンペーストをプラスして、ワンランク上のスイーツに。おいしさの秘訣は、容器の底に栗の渋皮煮を忍ばせること。とろけるようなクリームに渋皮煮の食感が加わり、最後まで飽きずに味わえます。
■栗の洋風スイーツで秋のおうちカフェを！栗のスイーツは手間がかかりそう…と思われがちですが、市販のマロンペーストや甘露煮を上手に活用すれば、本格的な味わいを手軽に堪能できます。
皮むきやアク抜きの手間が省けるので、お菓子作り初心者の方や、忙しい方にもおすすめですよ。
(ともみ)
