前の話を読む。義母は3年前から脳に末期の病を抱えていたが、その事実は妻に隠されていた。義父の指示で夫も同意していたという。そして義母は妻に「息子を本当に好きで結婚したの?」と問いかけ…。
■義母は何を語る?

■「嫁には教えない」理由は?
■嫁を逃がさないため
■息子の説得を試みるが…
■誰も義母の話を聞かなかった
義母の口から、病気が妻に隠されていた理由と結婚の真実が語られました。
長年、義父の所有物として扱われてきた義母。義父は息子の嫁(妻)までも所有物と考えていたのです。
せっかく息子が新たな「使用人」を連れてきたのに、義母の病気が知られれば逃げられてしまう――義父はそう考えていたようです。
義母は息子を説得しようとしましたが、義父と同じ考えを持つ息子は、母の忠告に耳を貸しませんでした…。
(紙屋束実)