■処分したいのに!捨てられない呪いありがたさよりも先に来るのは、「捨てにくさ」でした。
親戚からのものって、どうしてこうも処分しづらいのでしょう。
ゴミ袋に入れようとするたび、義姉の「まだ使えるのに!」という声が頭の中で再生されます。

あの人のあの、ちょっと口角の上がった“ドヤ顔”が脳裏に浮かぶたび、私は手を止めてしまうのです。
結果、押し入れの奥の“義姉コーナー”は増殖。
いらないのに、捨てられない。
使わないのに、置いてある。
夫は「気にしすぎだよ」の一言で片づけます。
いや、気にしますよ。家の中に“他人の生活の残骸”が積み重なっていくんですから。
■義姉の声が、引越しの断捨離を阻止する私たちは第一子の出産を機に、今よりも広い戸建てに引っ越すことにしていました。
そのタイミングで義姉からのお下がりも、断捨離をしようとしたのですが…

義姉の「これ、いいやつだから!」の声が、私の決意をにぶらせます。
日常の中に入り込んでくる“親切”の重さが、じわじわと精神を削っていきます。
私はいつの間にか、義姉の“好意の残り香”に息苦しさを感じるようになっていました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)