我が子が可愛い! この幸せを、大好きな友達にも味わってほしい!でも、もしその純粋な“善意”が、気づかぬうちに友達を深く傷つける“凶器”になっていたとしたら…? 今回ご紹介するのは、「子どもを産んだら絶対に幸せになる」と信じて疑わない一人の女性が、良かれと思って友人の心に土足で踏み込んでしまう物語。
3歳になる子どもを溺愛し、子育てにこの上ない幸せを感じている主人公。彼女には子どもがいない二人の親友がいます。主人公は、3年間、ほぼ毎日子どもの写真を送り続け、「可愛い」と言ってくれる友人たちが、なぜ自分と同じ幸せを選ばないのか不思議でならないのです。
彼女は、友人のためを思って、ついにあの“禁断の質問”を投げかけることを決意します。
「この幸せを教えてあげたい」?。そんな一方的な“善意”から、主人公は友人たちに「どうして赤ちゃん欲しくないの?」と真正面から問い詰めます。複雑な事情があるかもしれない…。そんなことに考えが及ばない主人公の無邪気な一言が、友情に、深い亀裂を入れていくのです。
自分の価値観が絶対だと信じ、悪気なく友人に“幸せ”を押し付ける主人公。そのあまりにもデリカシーのない姿に、読者からは呆れや怒りの声が殺到しました。
読者の「大きなお世話」「押し付けがましい」という厳しい意見は、多くの読者の気持ちを代弁しているようで、自分の価値観を他人に強要することの危うさを指摘する声が目立ちました。
ほぼ毎日子どもの写真を送り続けるのは「迷惑」というストレートな声が。また、「子どもを持つ、持たない」という話題がいかにデリケートであるかを理解していない主人公の無神経さに、多くの読者が呆れている様子がうかがえます。
良かれと思って言った一言が、相手を深く傷つけてしまう…どこまでも友達に子どもをもつ幸せを押し付け続ける主人公…友人たちはどんな気持ちで聞いていたのでしょうか。親になることとは?幸せとは?を問う壮大な物語の始まりです。
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