※このお話は作者スズさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
赴任早々に生徒の反感を買った非常勤講師・岡田は、コネ採用の事実を知り、人気実習生・川合への嫉妬を募らせる。川合が男子生徒に告白される場面を目撃し、「不適切な関係だ」と校長に訴えるが、川合は生徒の気持ちを思い真実を語れず、校長の失望を招いてしまう。誤解を解こうと生徒たちは校長室へ向かうが、その矢先、岡田は「三村が校長室に入っていった」と耳にし、顔色を変える。もし真実を明かされれば嘘が暴かれる――。焦りの末、岡田は“口裏を合わせている”と訴える算段を立て、再び卑しい企みを巡らせるのだった。幸せなはずの生活の中で、義母からの連絡に苛立ちを募らせながら…。
■ダメ元の告白が呼んだ誤解…その真実を知る校長

■さらなる証人の登場!真実に重みが増す
■新たな事実発覚!? 生徒の証言に校長が混乱


「川合先生にダメもとで告白しただけなんです!」三村のその一言に、校長は思わず目を見開きます。
恥ずかしそうに真実を明かした彼の姿に、場の空気が変わりました。さらに、その場にいたという生徒の証言も加わり、川合が確かに三村の気持ちにこたえられないと伝えていたことが明らかになります。
証言が重なるにつれ、校長の表情には戸惑いの色が…。
そして「その場面を岡田先生も見ていた」と告げられた瞬間、校長の動揺は頂点に――。
なぜなら、川合と三村の関係を問題視していた張本人こそ、ほかならぬ岡田だったからです。戸惑うのも当然でした。
(スズ)