食べることを目的として育てられてきたお花、エディブルフラワー。農薬を使用せずに栽培されているものがほとんどのため、安心して食べられます。
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とくにオランダを中心としたヨーロッパでは、エディブルフラワーが日常的に食卓を飾っているようです。近ごろでは、日本でもエディブルフラワーを使ったスイーツが登場しています。
■じつは古くから親しまれている!?日本では新鮮に感じるエディブルフラワーですが、じつは、よく使われているのです。お刺身の横に添えられている花を思いだしてください。
あれは「穂紫蘇(ほじそ)」といいます。お刺身に添えられていると、おいしそうに見えますよね。穂紫蘇は見た目だけではなく、薬味として刺身とともにいただけます。
お刺身には食用菊が添えられていることもあります。こちらも薬味として花びらをいただきます。また、おめでたい席でいただく桜湯は八重桜の花を塩漬けにしたもの。桜の香りを楽しむことができます。桜の花がのっている「あんパン」も見かけることがありますよね。
■パンジーやカーネーションも食べられる?エディブルフラワーは栄養素も豊富といわれ、品種もさまざま。冬の寒さのなかで、かれんに咲くパンジーやビオラなどもあります。
購入は、大手百貨店や大手スーパーマーケット、通販などでできます。どれも食用としてつくられたもの。ちなみに、お花屋さんやホームセンターで買ったものは食べられません。
また、お花のなかには、キキョウやアネモネなど有害なものもあります。野生の花を摘んできて口にするのも避けたほうがいいでしょう。
エディブルフラワーは、野菜やフルーツ、ハーブなどと同じような感覚で取りいれるといいでしょう。ケーキのトッピングとして使うのもオススメです。食卓がはなやかになり、ひと足早く春の訪れを感じられそうです。
(のりこ)