JAL、“究極のコーヒー”でLCCと差別化
2011-08-25 07:32 eltha
新サービス立ち上げにあたり、同社は“コーヒーハンター”として知られる川島良彰氏、焙煎・抽出の第一人者である石脇智広氏に協力を依頼。「最高の農園の、特級畑の完熟豆だけを使用した」というものや、市場に出回っていない希少性の高い豆、機内で飲むためだけに作られたスペシャルブレンドなどを用意。また、原材料のみならずコーヒー抽出・サービスのタイミングも見直し、さまざまな制約がある機内で“最高の1杯”を提供するための体制を整えた。
利用者アンケートで「お金を払ってもおいしいものを飲みたい」という意見が多かったコーヒーだが、「正直に申し上げると、以前、JALが提供していたコーヒーに対するお客様からの否定的なコメントが多かったのも事実」と同社の田中誠二マーケティング本部商品・サービス開発部マネージャー。2009年9月、国内線JALファーストクラスで川島氏の「グランクリュカフェ」を導入した際は、1ヶ月間限定だったにもかかわらず、同クラスの利用者数が対前月比で2ケタ増を記録したこともあったという。
「新スタートをきった4月からは、言い訳を一切せず、とにかくお客様の満足度を満たすため、世界最高のサービスをすることが全社員の目標」(田中マネージャー)と、無料で提供するコーヒーにもコストをかけてプレミアム感を打ち出していく。
機内での導入を前に、25日から東京・中央区の「WIRED CAFE NEWS日本橋三井タワー店」にて同サービスで提供するコーヒーを期間限定で販売。価格は税込450〜1200円。