大人の女性のたしなみ「オーラルケア」 口臭・歯周病予備軍の兆候は?
2013-06-06 16:35 eltha
「バイオフィルム」とは細菌の塊のこと。口腔内には300〜700種類の細菌が存在しているが、それらの細菌が放出するヌルヌルとした糊状のバリアで形成されていて、歯の表面や歯周ポケットにへばりつく。例えば、歯石は歯の表面に付着した「バイオフィルム」が唾液中のカルシウムやリン酸を取り込んで石灰化したもの。歯石を放置すると蓄積されて歯肉を刺激したり、悪臭を放ったりすることも…。
特に、女性にとって口臭はとても気になるもので、重大な問題のはず。マウスウォッシュブランド「リステリン」を展開するジョンソン・エンド・ジョンソンが東京・大阪の20〜50男女832人を対象に行った調査でも、「自身の口臭が気になったことがある」と答えた人は男性が67.8%だったのに対し、女性は82.2%に。また、「パートナーの口臭が気になったことがある」と回答した人は男性が35.1%、女性は62.3%となり、女性の方が口臭に対する意識が高かった。
とはいえ、“オーラルケアを行うタイミング”について聞いてみると、食後にオーラルケアを行っていない女性は、朝食後が23.1%、昼食後が52.2%。また、夜は“寝る前に行う”という人が多いからか、夕食後のオーラルケアを行わないと答えた人は66.8% と半数を超える結果に。しかも、ほとんどがブラッシングによるケアだけで済ませている人が多かった。
現代では1日2回、毎日歯磨きしていても20歳以上の約80%が歯周病にかかっていると言われている。忙しいと“後でいいや”と思ってしまいがちだが、「バイオフィルム」予防のためにも、デンタルフロス等の歯間清掃器具やマウスウオッシュなどを併用して、オーラルケア習慣を取り入れて。