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猫オーナーさん要注意! メタボ猫増やす「ゆとり飼育」って?

2014-05-27 09:00 eltha

 「ペットは家族の一員」という考えはもはや現代のスタンダード。最近では猫カフェや猫付きマンションなども注目されていて、猫に癒しを感じたり、庇護心をくすぐられる人も増えている。その一方で、可愛がるすぎるあまり、愛猫をメタボにしてしまう人も…。そんな現状に、白金高輪動物病院・中央アニマルクリニックの佐藤貴紀総院長は警鐘を鳴らす。

愛猫を可愛がるあまり、好きなだけ食餌を与えてメタボにしてしまう「ゆとり飼育」に要注意

愛猫を可愛がるあまり、好きなだけ食餌を与えてメタボにしてしまう「ゆとり飼育」に要注意

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 ネスレ ピュリナ ペットケアが猫を飼っている人400人に行った調査によると、愛猫に与えるフードの量を制限していないと答えた人は46.3%。また、フードを常に器に入れ、“いつでも食べられる状態”にしている人は44.0%にのぼった。「猫にも1日に必要な摂取カロリーは決められています。いつも食器にごはんが入っている状態だと、1日にあげていいグラム数を正確に管理をするのは難しいかと思います」(佐藤先生・以下同)。

 それでもついつい猫が欲しがれば与えてしまう猫オーナーは多く、【愛猫を甘やかしてしまう】と答えた人は84.8%。そんな“ゆとり飼育”が、愛猫を肥満にしてしまうことが…。同調査でも愛猫が太っていると思うかを聞いたところ、【太りすぎ】(5.5%)、【やや太りすぎ】(32.8%)と、3人に1人のオーナーが愛猫のメタボを自覚していたが、「正直、来院する猫を見てみると、アンケート以上なのではという認識を持っています」と佐藤先生。

 猫の理想体重はボディーコンディションスコア(BCS)と呼ばれる評価基準によって定められており、理想の体脂肪は15〜24%。「“手で肋骨を触った時に、わずかに脂肪におおわれている”“上から見た時に適度な腰のくびれがあり、腹部はごく薄い脂肪層におおわれている”というのが理想的な体型と言われています。ですので、ぽっちゃりしていて可愛い見た目が、理想体重というわけではありません」。

 太りすぎが健康に悪影響を与えていると思うという意見は【とてもそう思う】(13.1%)、【そう思う】(47.7%)と半数以上だったのに対し、愛猫の肥満対策は【特に何もしてない】が35.3%にのぼった。「猫の肥満は非常に危険です。第一に病気を招きやすい。糖尿病、肝硬変、脂肪肝、心臓病、皮膚病、関節への負担など非常に危険な病気も含まれています。第二に、一度肥満になるとダイエットが非常に難しい。人間や犬の場合は、運動を容易にすることができるため、消費カロリーを増やすことができますが、運動があまり行えない猫の場合は消費カロリーが少ないため、やせにくいと言われています」。

 「飼っている愛猫をかわいがるのは当然の事。しかし、“かわいがる”と“甘やかす”という行為を間違えて認識している方は多いのかもしれません。過剰に美味しいご飯やおやつをあげるという行為そのものがいわゆる“甘やかし”になり、猫の将来にとって幸せとは言えないのではないでしょうか」。



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