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大人も楽しめるおもてなし随所に 「夜の動物園」今年も盛況

2014-08-13 10:00 eltha

 全国各地で実施され、昨今すっかり定着した「動物園のサマータイム」。単に開演時間を延長するだけでなく、ビアガーデンやイルミネーションなど、各園が趣向を凝らしたおもてなしを展開。家族連れはもちろん、カップルや友だち同士でも楽しめる“大人の夜の遊び場”としても人気を集めている。同企画は年々規模を拡大する動物園もあるとか。このお盆シーズンも多くの人でにぎわいそうだ。

動物園の“ナイトイベント”が、今年も各地で開催(8月9日=東京・恩賜上野動物園)

動物園の“ナイトイベント”が、今年も各地で開催(8月9日=東京・恩賜上野動物園)

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 関東圏では2000年代に入ってから、徐々に取り組む施設が増えていった夜の動物園。はじまりの理由はさまざまだが、夏の暑さは人間も動物も影響を受けやすいことから、暑さ対策の一貫として、また、夜の動物たちの姿を見てもらう意味合いもあり、各園が足並みを揃えるように展開していった。

◆夏の夜にピッタリの仕掛けが満載! 動物園を超越したエンタメ空間に

 通常より長い時間を開放するにあたっては、随所に各園ならではの工夫が散りばめられている。神奈川県の金沢動物園(横浜市金沢区)では、ガイドツアーやLEDを使ったイルミネーションなどを実施。ナイトイベントを導入した2004年当時は、3日間のみの開催だったというが、2008年からは8月の毎週土日が会期に含まれるように。毎回、前年とは違ったアイデアを心がけているといい、今年の来園者数はすでに昨年のペースを上回っているという。

 2001年から導入している、よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)でも、ステンドグラスや縁日、ビアガーデンなど、夜ならではの演出や催し物を多く用意しており、「日中は外出を控える方も多いですが、夜のイベントは人気があります。子どもから大人までお楽しみいただける(プログラムだと)と思います」(広報担当)と自信をのぞかせる。

◆上野動物園では、“なりきり体験”や音楽イベントも

今年も各所でにぎわいを見せているナイトイベント。そこで、8月9〜17日までの9日間、『真夏の夜の動物園』と銘打ち開園時間を延長する、東京・恩賜上野動物園(東京都台東区)に実際に足を運んでみた。昨年から会期が過去最長となった同園では、夕暮れ時の動物たちにスポットを当てたクイズラリーやガイダンス、ゾウやキリンの運動場に入る“なりきり体験”など、さまざまな角度から動物たちの特性を知ることができる企画が多数。自由研究のためなのか、メモ書きをする子どもたちに並んで感心することばかりだった。

 園内では、この期間のみ増設しているという照明が道案内をしてくれる。ジャングル探検のような雰囲気がありながらどこか幻想的で、女子グループや仲良く手をつなぎながら歩くカップルもあちらこちらに。ロマンチックといえば、不忍池を臨むビアガーデン会場では音楽コンサートも行われており、のんびりとお酒や食事を楽しむ人たちの表情がとても印象的だった。

 普段はあまり見ることができない動物たちの夜の顔はもちろん、さまざまなアプローチによって日没とともにエンターテインメント空間へと姿を変える動物園のナイトイベント。順調に来園者数を伸ばしていけば、今後さらに進化した催しになるかもしれない。



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