行楽シーズンの紫外線対策 大切なのは「SPF」より「塗り直し頻度」
2015-05-04 11:43 eltha
◆「SPF」や「PA」の違いを知る
紫外線対策を行うにあたり、まずは紫外線の種類と日焼け止め商品のパッケージにある「SPF」と「PA」の違いを理解する必要がある。紫外線にはUVC、UVB、UVAの3種類があるが、UVCはオゾン層に吸収されるため地上には届かない。日焼け止めが“紫外線カット”とうたっているのはUVBとUVAのことで、「SPF」がUVB、「PA」がUVAの紫外線対策を示している。
UVBは1日中外にいると肌に炎症が起きて赤くなるタイプのもので、一般的に日焼けというとこちらを指す。これを防ぐ指数が「SPF」で、現在は最高値が50+となっている。UVAはUVBのような炎症は起きないものの、浴び続けていると気づかぬうちに肌が黒く変色したり、シミができたりするタイプ。“光老化”という言葉と共に、近年美容の観点から注目されている紫外線だ。海や山、イベント会場など、1日中外で過ごす場合は、UVBと「SPF」を意識する必要がある。
◆効率良く紫外線をブロックする製品選びと使い方のポイント
理論的には数値が高い方が日焼け止めとしての効果は高くなるが、数値が高い日焼け止めだとテクスチャーが重かったり、白浮きしてしまったりすることもある。ひと昔前と比べると製品の質が向上しているため肌への負担を感じないものが増えているが、肌質によっては吹き出物や肌荒れの原因になることも…。「日常生活ではSPF35 PA++で充分」と言われているが、紫外線に当たるとすぐに肌が赤くなってしまう人はUVBに敏感な肌タイプなので、SPFの高い製品を選ぶと良いだろう。海や山など、炎天下に長時間居続けるようなレジャーでは50、通常の外出ならば35程度を目安に、訪れる場所と自分の肌質に合った製品を選ぶことが重要だ。
“どれだけ持続するか”については、体質や肌質、環境などによって異なる。レジャー時には「汗をたくさんかいた」「汗をタオルで拭った」「海やプールで泳いだ」など、日焼け止めが落ちる状況も多いからだ。数値が高い日焼け止めほど安心してしまいがちだが、メイク直しやトイレ休憩、遊び疲れてひと休みしたタイミングなどを見計らい、こまめに塗り直すよう意識を。また、製品に書かれている適量を守り、ムラなく塗ることもポイントだ。
BBクリームやファンデーションにUVケア機能が付いているものも多いが、これだけで表示通りの日焼け止め効果を狙おうとすると、厚塗りになりすぎてしまうことが多い。ベースファンデーションの前に日焼け止めを塗りつつ、スプレータイプやパウダータイプをメンテナンス用アイテムとして入手しておくとベスト。日焼け止めを上手に活用しながら行楽シーズンを過ごして。