小雪、家庭円満の秘訣は“個別デート”
2015-12-06 09:10 eltha
2011年4月に8歳年下の俳優・松山ケンイチとゴールインした小雪は、翌年の2012年1月に男の子、2013年1月に女の子、そして今年7月に3人目となる男の子を出産。プライベートで順風満帆な日々を送る一方で、『リーガルハイ』(フジテレビ系)や『ロング・グッドバイ』(NHK総合)などへのドラマ出演や、映画『スノーホワイト』の吹き替え声優など、女優としても変わらず輝きを放ってきた。仕事と家庭の両立は決してラクなことではないが、妻、母、女優と3つの肩書きがあることでモチベーションが上がり、人生がより豊かになっているという。
「私は家庭と仕事、どちらかに偏ると視野が狭くなっちゃうタイプなんです。なので、仕事もして、子どもたちともかかわって、さらに自分のために努力する時間的な余白を残せたらなって。そのためにも、1週間の始めに“今週やりたいこと”のリストを作っています。やることは何でも良いんですよ。本を読むとか、英語のレッスンをするとか、ジムに行くとか。全部できなくても良いんです。ひとつかふたつだけでもやれると、心が充足するんですよね」。
20代の頃は野心家で完璧主義なところもあったというが、歳を重ねていくうちに、時間の大切さが身に染みて分かってきたり、自身の豊かさの基準自体も変わってきたりして、あまり肩肘張らずできる範囲で少しでも自分を高めることが大切だと思うようになった。アラフォーになり体力的な余裕はなくなってきたけれど、心の豊かさは確実に増してきていると話す。
「(以前に比べて)自然に触れることが増えました。人としての原点に返っているというか。東京に住んでいると物資が豊かすぎるし、情報も多すぎて疲れちゃう時があるんですけど、温泉や自然が豊かなところに行くと疲れが取れるんです。子どもたちも、パソコンができないと授業についていけない反面、自然にも触れさせなきゃいけないなって。だから休みの日は、子どもと一緒に1日中外にいたりするんですよ。そういう生活をずっとしていけるように、これからもっと“質のいい体力”をつけていかなきゃなって思っているところです(笑)」。
最新作では夫婦の絆が印象的に描かれているが、自身はどんな夫婦関係でいたいと思っているのか?を尋ねてみると、「正解がないから難しいですよね(笑)。でも、男の人は基本、奥さんにはお母さんじゃなくて女性でいてほしいと思うんです。女性として、自分の話を聞いてほしいし、立ててほしい。“自分は大切にされている”っていう自尊心が必要なんじゃないかな」と小雪。そのため、なるべく2人だけで出かける時間を作るなどして、夫婦のコミュニケーションを取っているんだという。また“2人だけの時間を作る”ことは、子育てにも活かされている。
「家族っていうのは“チーム”だけど、その中にいると『誰かがこう言ったから自分はこう言った方が良いんじゃないか?』って、みんな無意識にバランスを取るでしょ? それって本当の気持ちとは裏腹だったりするから、夫とも子どもたちとも、個々に話すことが大事なのかなって。だから、なるべく子どもたちひとり1人との時間を作り出かけるようにしています。あとは、仕事場時々に連れて行って“こういう仕事をしているんだよ”っていうのを見せてあげたりもしていますね」。
今後の展望を聞くと、「今、自分の経験を活かして産後の養生についての本を作っているんですが、ライフワークとしてそういう書物を残していきたいという思いがあります。女優としても、これまでやったことのない分野の表現や、自分の人生経験を活かしたお仕事に挑戦したいですね」と実にイキイキとした表情で語る。さまざまな人生経験を積むことで、女性としてますます輝きを増していく小雪の“これから”に注目だ。
<インタビュー全文>小雪、歳を重ねて感じたココロの変化