敵は紫外線だけじゃない!? 肌にシミができる意外な原因
2016-05-28 11:20 eltha
「若い頃はあまり紫外線対策をしていなかった方、あるいは洗顔は水だけという方は、しばしば顔にシミ、いわゆる老人性色素班を生じます」と亀山院長。老人性色素班とは直径数ミリから1cm程度のシミで、顔のTゾーン部分に集中することが多いとか。このシミの特徴は、目の周りよりも頬に出ること。その原因が、“皮脂の酸化”にあるんだそう。
「皮脂が酸化して過酸化脂質という物質になり、過酸化脂質がメラニン産生を増強してシミになったのです。洗顔は水だけで、紫外線対策をまったくしないという方では、きわめて多数のシミが顔に存在します」(亀山院長・以下同)。
メイク崩れの原因のひとつでもあるので嫌われがちな皮脂だけど、実は美肌作りには非常に重要で、「皮膚のバリア機能を上げるだけでなく。自らが酸化することで、皮膚が紫外線やそのほかの物質により酸化するのを防いでくれているのです」。
問題は皮脂そのものでなく、紫外線などから肌を守り酸化してしまった皮脂を長時間肌の上に留めておくことで、「皮膚の酸化防止という役目を終えた皮脂は、その日のうちに取り除くことが重要」なんだとか。
水だけで済ませる洗顔ではメイクや日焼け止め、酸化した皮脂を落とし切ることが難しいので、まずはしっかり洗顔料を使った洗顔を心がけて。さらに気を配りたい人は、クリニックやサロンで毛穴の奥までクレンジングを行い、ビタミンCなどの美肌成分を肌の奥に取り入れるなどして対策を立てるなどして、美肌ケアに努めてみて。
亀山孝一郎さん(青山ヒフ科クリニック院長)
ビタミンCと美肌の関連性をいち早く見抜き、研究を行った「ビタミンC治療の第一人者」。そのほか、エイジングケアの研究実績も多数。99年に青山ヒフ科クリニックを、05年にメディカルサロンを開設。オリジナルの化粧品「ドクターケイ」も展開中。