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元介護士の嫁が作る、94歳祖母の”誕生日ごはん” 若い時はつらかった嫁姑関係も「感謝の恩返し」で在宅介護続ける

94歳になるおばあちゃんの介護食(画像提供:@kyosonokotoba)

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94歳になるおばあちゃんの介護食(画像提供:@kyosonokotoba)
 在宅での介護に限界を感じるという声もあるなかで、「90代、要介護4、認知症」である祖母の介護食が8.1万ものいいねを集めてツイッターで話題になった。誕生日を迎えたおばあちゃんの”お誕生日ごはん”として、ちらし寿司、刺身、スープ、誕生日ケーキ、ノンアルコールビールなど特別メニューを用意。日々の手作りの食事は、ご飯のやわらかさ、誤嚥を防ぐため刻み食の用意など、普段から徹底されているという。どのような想いで介護にあたっているのか、投稿者(@kyosonokotoba)と、介護者である投稿者の母に話を聞いた。

■おばあちゃんが「あら〜」と感嘆、工夫が施し尽くされた介護食

 介護食は彩り豊かな盛り付けにこだわっていて、祖母に食事を見せると毎度「あら〜」と感嘆。食欲旺盛で何でも食べているという。

 他にも投稿された介護食の写真を見ると、取っ手がついていて食べやすいお椀が使われていたり、スープにはトロみが付けられていたり、細やかな配慮が。現在介護を担っているお母さまは介護士の経験があり、大変な手間に見える作業も手際よく毎日こなしている。

 2人は嫁姑の関係性。ツイートの反響としてもっとも多かったのが「義母にここまでできるってすごい」というものだった。同じく介護を経験した嫁の立場の人は、「可愛がってもらった祖父母でも、認知症のせいか頑固で譲らなかったり、要求が多いだけでムキ―!ってなっちゃう」、他にも「身内の介護こそ大変。感情が入ってしまったり元気な頃を知ってるからこそ、受け止められないこともある」「自分の母であっても、これほどまで介護できるか?って思う」などと多数の反響が集まった。

 投稿者である教祖ちゃんさん(@kyosonokotoba)は、この反響を受け「毎日祖母に丁寧な日々を与える母の偉大さを改めて実感しました」と話してくれた。「介護は誰から褒められるでもなく、すでに自分の事を忘れられて、自由な時間もないのに、毎日一生懸命愛を与えていて。お誕生日はさらに素敵にしてくれている」。介護食の調理はもちろん、かわいい柄のエプロン、体のサイズにしっかり合わせ整えられた洋服など、生活することへの気遣いも随所に感じられる。

■「家族なので普通にムカつくこともあります(笑)」

 介護における精神的・肉体的負担、時間の拘束は計り知れない。在宅で介護を続けることで、介護者が追い詰められるケースも実際にある。日々の介護で辛さや苦しさを感じた時、どのように気持ちを保ってきたのか。

 介護者である投稿者のお母さまは「家族には最低限挨拶をするように、とだけおばあちゃんに伝えています。『おはよう・ただいま・お休み』それ以外はやってほしくても、出来ないことが分かっているので…(笑)」と、そもそも”多くのことを求めない”と話してくれた。

「私自身がイライラしたり腹を立てないようにするためです。あれこれしてと言っても、しょうがないという気持ち。ただ努力はして欲しいとは思うんですけどね…。ちょっと何かをすると人の3倍もやったような雰囲気を出されることがあり、家族なのでそんな時は普通にムカつくこともあります(笑)」(投稿者のお母さま)

 嫁いだ当時は昭和時代の嫁と姑を体現するような関係性で、毒舌な祖母にいけずにされた経験もあったというお母さま。在宅介護で見事な対応を続けられる理由としては「昭和生まれなので、嫁としての役目だと思っている節はある」と話す。

「嫁に来てから色んな事がありました…。けど、過去を言っても仕方が無い。色々なことを経験したおかげで、今の自分がいる訳ですし…。そう言う意味では、成長させてもらったなぁと思うので、感謝の恩返しですかね。ハリキリ過ぎず、笑えることを見出だせると在宅介護も少しは楽になりますよ」(投稿者のお母さま)

 投稿者さんは「本当に母は凄いと思いました。うちの母最高!」とあらためて実感したとともに「こんな家庭もあるんだなと思ってくれる方がいたら嬉しい」と取材に答えてくれた。



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