スザンヌ、”2人でひとつ”だった愛息との子離れ準備「これからは少し離れて見守る」
2022-06-15 08:40 eltha
■コンプレックスだらけだった過去、「最後に落ち込んだのは離婚した時(笑)」
――結婚、出産、離婚、熊本移住、大学入学とさまざまなターニングポイントがありました。一番の転機は?
「やっぱり一番は出産かなって思います。自分の人生ではあるけど、出産してからは、この子のためにって思いが強くなりました」
――Instagramの投稿からも息子さんへの愛が伝わってきます。様々な経験を経て、今、どのように感じていますか?
「人はみんな誰一人同じことはないけど、似たような経験をした人の気持ちを察して寄り添えるようになったと思います。いろいろな経験をしたことで、人生が豊かになりました」
――そう思えるのは素敵ですよね。落ち込んだり悩んだりはあまりしませんか?
「うーん、最後に落ち込んだのは離婚した時ですかね(笑)。あれより落ち込むことは今後の人生でないだろうなって思うし、今は落ち込みそうになったら、プラスなことを考えるようにしています。お風呂に入ってデトックスしたり、若い頃にはわからなかった自分の機嫌の取り方が分かってきて。落ち込む前に対処できるようになったので、生きやすくなりましたね」
――以前は落ち込むことも…
「そうですね。人の目を気にしたり、誰かと比べてしまったりと、繊細でした。なんで誰かにはできて、自分にはできないんだろうとか。それはそれで大事な時間だったかな、とも思いますけど」
――スザンヌさんにもコンプレックスが。
「コンプレックスだらけですよ!小さいことで言うと足が太いとか(笑)。テレビでお仕事をさせてもらうようになる前は、勉強ができなかったり、高校を卒業していなかったこともコンプレックスだったし、言い始めたらキリがないです」
――それらにどう向き合ってきましたか?
「コンプレックスは、それを糧に頑張れるきっかけにもなると思うんです。なので、思いつめたりネガティブになりすぎず、そうやってマインドをチェンジしていくと、頑張っていけるように思います。あとは、人にどう思われてもいいし、大事な人に大事って思ってもらえたらいいと思ったら、ノンストレスになりました」
いつか息子に彼女ができたら「恋愛はしたいけど、再婚は考えていないです(笑)」
「本当におバカだったからなんとも言えないです(笑)。勉強ができないことが、こんな風に受け入れてもらえるんだ、びっくり!とは思っていましたけどね」
――息子さんは…
「えー、どうなんでしょう? でも前に、『ママがおバカって聞いたことある?』って聞いたら、ないよって。それよりも、昔『逃走中』で逃走成功したのを動画で観て知っていて、ヒーローだと思ってもらえているみたいです(笑)。YouTubeもよく見ているので、私のも見ているんですけど、『ママ、もうちょっと頑張った方がいいよ!』ってダメ出しされたりもします(笑)」
――すごい(笑)。スザンヌさんは子育てをする上で、どんな事を大切にしていますか?
「ちょうど今小学校3年生になって、ギャングエイジと呼ばれる年齢に差し掛かってきました。一人っ子というのもあって、甘えん坊な部分があるんですよね。今までずっと“2人でひとつ”みたいな感じで一緒にいたけど、これからは少し離れて見守ることも大事にしたいなと思っています。子どもだけど、人としてちゃんと向き合うというか。心は見ているけど、あまり私が手を出し過ぎないように心がけています」
――子離れの準備中と。そんな今、お子さんといて幸せを感じる瞬間は…
「夜、寝る時ですかね。まだ一緒のベッドで寝ていて、赤ちゃんの時からずっと、『生まれてきてくれてありがとう、おやすみ』と言って寝てるんです。寝る前にベッドでその日あったことを話してくれる時間は幸せを感じますし、赤ちゃんのままの寝顔もかわいいなって愛しいです」
――子離れまでもう少しかかりそうですね(笑)。ママ歴8年、子育てに悩むママたちに伝えたいことはありますか?
「子育てに正解はないですし、私もこれでいいのか悩むこともたくさんあります。でも、愛を持って接していればきっと伝わると思うので、自分を信じて育てていくのがいいのかなと」
――今後、恋愛をしたり、再婚への思いは…
「恋愛はしたいけど、再婚は全然考えていないですね(笑)。いつかママの相手をしてくれなくなる時が来ると思うので、息子に『彼女ができたら、ママも彼氏を作るか犬を飼うからね』って宣言していて。そうしたら『どうぞ』って言ってましたね(笑)」
アンチコメントは、自分のツールでだけ見る「自分宛ではない匿名の書き込みは目にしない」
――スザンヌさんはInstagramも大人気ですが、投稿で心掛けていることを教えてください。
「ネガティブな内容はのせないようにしています。せっかく発信できる立場なので、目にした方がイヤな気持ちにならず、頑張ろうって思える内容をのせたいなと。私が二十歳ぐらいの時から応援してくれている方からメッセージをもらったり、遠くにいてもつながれるのは、SNSをやっていてよかったなと思う瞬間です」
――アンチコメントに対しては…
「そういう考えもあるんだなと思って、「わかります」という意味でいいねを押しています。みんなが見られるインスタのコメント欄に書いてくださるってことは、ポリシーがあってのことだと思うし、そのコメントに共感する方もいると思うので。匿名で誰が書いたかもわからないような掲示板のコメントは、傷ついちゃうと思うから見ません(笑)」
――では、エゴサーチもしない…?
「しない、しない! だって、いいこと書いてあるわけないじゃないですか(笑)。私のインスタやYouTubeで、私に宛てて書いてくれているものだけ、見るようにしています」
――スザンヌさん流のSNS処世術ですね。最後に、今後の目標を伺えますか?
「今年から大学生になりました。大学2年生までの基礎の勉強を終えたら、3年生からファッションとビジネスを学ぶんです。学んだことを活かして、オリジナルのリメイク服を作ったり、販売したりと、できることをやっていきたいなと思っています。息子もこれから思春期を迎えるので、私も何か目標を持って一生懸命やれることがないと、子離れできないと思うから(笑)。そのための基盤づくりを、今からしっかりやっていきたいです」
(取材・文/辻内史佳)