ホーム エンタメ > ”マスク詐欺”動画で370万回再生されたクリエイター、無口だった自分を変えたのは「とにかく自分を好きになること」

”マスク詐欺”動画で370万回再生されたクリエイター、無口だった自分を変えたのは「とにかく自分を好きになること」

2022-07-05 08:40 eltha


 マスクをしていると、実際の顔がよく分からない。マスクの下の顔を勝手に想像して、いざ外してみると想像していた顔との違いに驚くこともある。そんな”あるある”を見事に再現した「マスク詐欺」動画で話題になり、最近ではテレビ出演も増えているクリエイター・momo haha(ももはは)さん。底抜けに明るいキャラを演じることが多い動画イメージとは裏腹に、幼い頃は笑うことも少ない無口な女の子だったという。「昔の自分も、今の自分も変わらなく好き」という彼女は、自分自身の変化をどうとらえているのか?

momo hahaさん

momo hahaさん

写真ページを見る

■「マスクの下の顔を勝手に想像している」マスク補正される期待と絶望

ーーmomo hahaさんが投稿した“マスク詐欺”の動画は、マスクをして動画配信をする女性が「マスクとって」というリスナーの声にこたえ、実際の顔を見せる。その顔が皆の想像していた顔とはまったく異なる顔だった…というオチでした。当時、TikTokをはじめ様々なSNSで話題になりましたが、ご自身は反響をどうとらえていましたか?

「マスク詐欺の動画を出したのは、ちょうど1年前の夏でした。マスクをとる時に変顔をして、想像していた顔との差をより際立てたものでした。動画がバズったおかげで、YouTubeの登録者が10万人ほど増えました。自分を知ってもらうきっかけの動画になりましたね」

ーー”マスク詐欺”の動画は、どのように考えられたものだったのでしょうか?

「大学ではマスク必須だったので、初対面の人だとどういう顔なのか分からない状態でした。先生もマスクをつけたまま講義をするんですが、ある日マスクをとった姿を目撃して、その顔が想像していた顔とは違くて驚いたことがあって。マスクって、顔の輪郭も見えないですからね。皆、マスクの下の顔を勝手に想像しているよな…と感じていました。その”あるある”が面白いと感じたので動画にしました」

ーーかわいい声で配信をしている女の子が、素の顔になったらイメージとは違っている。「みんなが見たいって言ったんだよね?」と迫る部分も、とてもリアルでした。

「マスク姿の子はかわいい印象にしたかったので、マスクをつけているときは高めのかわいい声を出す。とったら声が低くなるようにしていて、声だけで素を表せるよう工夫していました。

 たまたま切り抜かれた動画がバズって、本当に存在している配信者なのかと勘違いされました。インスタで海外からのコメントも増えていたので何事かと思ったら、現地ニュースでその動画が勝手に紹介されていたようで、本当にマスク詐欺をしている人だと思われてしまって…。普段の私の写真を見て『あんなに加工を上手くしていて、すごいですね!』というコメントがきたりしました(笑)」

■あるあるネタの制作過程「とことん誇張して演じる」

ーーmomohahaさんは、他にも「カップルYouTuberの裏側」「態度が悪すぎる人気モデル」など、あるあるネタを投稿されています。発信するときに大切にしていることは?

「あるあるネタは、具体的にやればやるほどおもしろくなります。ですが特定できるほど具体的になりすぎると、アンチにもつながってしまう。私の場合は『こういう感じの人いるよね』って共感されることにこだわっています。特定の人をイジるのではなく、とことん誇張して演じる。それがおもしろいねと思っていただけたらうれしいです」

ーー共感するポイントはどのように見つけているのでしょうか?

「SNSを見るのが好きなので、そこから見つけることもあります。街中での女子高生の会話も聞いているのが好きです。自分が高校の時、大学の時に見た景色を覚えておく。それが”あるある”につながります」

ーー思わず笑ってしまうような絶妙なラインを引いているように思いますが、どのように見極めているのでしょうか? 

「あるあるネタで、人のコンプレックスを扱うことはしません。皆が言われたくないことを言うのは、悲しくなるだけですから。変顔やおもしろい顔だったら、誰でもできるし、元の顔に戻すことができます。カップルの裏側も、関係性や空気感のほうをおもしろく表現します。動画によって、誰かが悲しい気持ちにならないか…という部分はすごく気にして作っています」

■笑うことなく無口な時代も…変わるために「自分を好きになってあげて」

momo hahaさん

momo hahaさん

写真ページを見る

ーーmomo hahaさんの動画には「成長記録」や「垢抜け日記」など、ご自身の変化を追うものもあります。ご自身の変化をどのようにとらえていますか?

「私は父がアメリカ人で、アメリカと日本のハーフです。ハーフって大人になるまでの過程で見た目がガラッと変わる人が多くて、私も今より体重が多かったですし、髪もクルクルの癖毛でした。

 中学2年生からVINEというアプリで動画投稿をしていたので、昔から見てくださっていた方は、その変化に気づいてくださる。『どうやって変わったんですか?』と質問をいただくので、その方法について配信でお話をすることもあります」

ーー昔の自分と今の自分を比べることは?

「昔の自分が嫌いだという気持ちは、一切なかったです。私の場合は、クリエイターとして表に出させてもらう機会が増えたので『ちょっと痩せていたほうがいいかな』とか、『見た目にも気を遣ったほうがいいかな』と自分なりに考えて、こうなっています。昔の自分は昔の自分で大好きでした。昔は、見た目を気にするより、楽しかったらそれでいいやって思っていました。

 今と昔で根本的に変わらないのは、笑ってほしいという感情がずっとあったことです。小学校の時から、椅子を並べてお笑いコントをやるような子だったので(笑)」

ーー人を笑わせたいと思ったのは、きっかけの出来事があったのでしょうか?

「小学校1年生までは、米軍基地内にある学校に通っていたんです。そこは環境的に自分に合っていなくて、小学校2年生で日本の学校に転校することになりました。転校先で出会った友達が、とにかくおもしろかったんです。海外ドラマの吹き替えを真似し合ったりして、無口だったのに笑うことができた。自分が笑うことも、笑ってもらうことも、こんなに楽しいんだって思いました。小学校2年生でガラっと性格が変わって、それからずっとこのままです」

ーー「どうやって変わったんですか?」というコメントをもらった時は、どう返しているんですか?

「momo hahaちゃんみたいに、明るくなりたい。どうしたら明るくなれる?おもしろくなれる?という質問をいただくことが多いです。私はその質問に対して、『自分を好きになってあげて』と返しています。自分のことを好きじゃないという人もいるけど、自分が自分を好きにならなかったら、誰が好きになってくれるのだろうと…。私は全て完璧な人ってこの世界にはいないと思っていて、周りから完璧だと認識されている人でも、実は自分のなかで納得がいってない部分があったりするので」

ーー壁をクリアできても、理想は高くなってしまいがちですよね。

「自分が求めている完璧な人にはなれないと、私は割り切っています。『それでもいいじゃん』って妥協することも大切。いろいろできないことはあるけど『私はそんな自分が好きだわ』って、洗脳でもいいから心のなかで唱えます。マイナスよりプラスを増やす。そうしたら明るい人生が送れるようになると思ってやっています。すべては言霊なので!」 

■「元気になりたいときに、立ち寄ってほしい」

ーー最近では「上田と女が吠える夜」(日本テレビ)など、テレビにも出演されていらっしゃいます。

「緊張することなく好き勝手に話しています。レギュラーの方たちがおもしろく話をされる方ばかりなので、常に笑っています。私が話すときも、小学校のときと同じように、笑ってくれたらいいな、おもしろいって思ってくれたらいいなと思って、素の自分を出すように。自然体でいられたらいいなということだけは気を付けています」

ーー今後の活動の展望をお聞かせください。

「動画作りがモチベーションになっていて、SNSは私のパワースポットのような存在。ちょっと癒されたいな、元気になりたいなって思ったときに、見てもらえるように。軽い気持ちで見て、立ち寄ってくれたらいいなという気持ちでこれからも動画を投稿していきます」



関連写真

関連リンク

タグ
Facebook

あなたにおすすめの記事

注目★トピックス


おすすめコンテンツ


P R

eltha イチオシ特集

お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ