食事バランスの調整、ご褒美リフレッシュの両軸へ アフターコロナで人々が”野菜飲料”に求めること
2022-08-15 17:43 eltha
生活者の意識の変化として、感染対策への意識が強く出ていたコロナ初期(20年春)には健康飲料の需要が拡大していたと分析。野菜飲料やトマトジュースなどのまとめ買いが顕著でECサイトが伸び、大容量の野菜飲料も売れていた。しかし2021年7月をピークに、8月以降は売れ筋商品の潮目が変わってきたという。
「運動不足を感じ、人々のダイエットや美容への意識が高まりました。その解決策として野菜飲料のポテンシャルは変わらず高い位置にあると考えています。食事バランスにアプローチできる、コスパのよさが鍵となって『野菜一日これ一本』や『野菜生活』を展開してきました。
一方でニーズが高まったのは、ご褒美やリフレッシュとしての野菜飲料です。少し贅沢をしたい時、コンビニスイーツを購入する感覚で『Smoothie(スムージー)』や、果物と野菜が入った『野菜生活』季節品などを選んでいただけるようになりました」(同社飲料企画部・鶴田秀朗氏)
『Smoothie』シリーズでは、今後通年品の「濃厚バナナ」(9月27日発売)、季節品の「シャインマスカット&カベルネ」(9月6日発売)、「いちごさん&ワイルドブルーベリー」(11月29日発売)など、濃厚でクリーミーな味わいのスムージーが発売される予定。『フルーツこれ一本』シリーズでは「赤ブドウ&発酵白ぶどうブレンド」(8月30日発売)、「いちご&カシスブレンド」(11月15日発売)が発売される。『季節限定野菜生活シリーズ』からは、地域のおいしさが楽しめる「高知和柑橘ミックス」(8月23日発売)、山形県産ラ・フランスを使用した「ラ・フランスミックス」(9月23日発売)が登場するという。
「濃厚なスムージー、すっきりとした味わいの野菜・果物飲料。今後このどちらも提案をしていきます。コロナ禍で当社が売上をあまり落とさなかったのは、健康志向のニーズだけではなく、ご褒美・リフレッシュのほうにも対応できたから。ここまで新商品を毎月出すのは飲料業界として新しい動き。どちらの可能性もしっかり伸ばしていきたい」(同社飲料企画部・鶴田秀朗氏)