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太っているから…? 会社で重い物を持たされ「内心傷ついていた」 97kgで“ビア樽”と呼ばれた女性が50kgの減量を実現するまで

2022-09-08 07:30 eltha

 ダイエット料理研究家として活躍中の鈴木沙織さん。「しっかり食べて、楽しく痩せられるレシピ」を日々発信しているが、以前は体重が97kgあった。そこからマイナス50kgのダイエットを実現させ、47kgにまで痩せたという。太っていた頃は「ビア樽」というあだ名をつけられたり、力持ちに見られていつも重いものを持たされたりなど、つらい体験も数々してきた。だが、痩せたことで周りの反応も自分自身の考えも大きく変わったのだとか。ダイエットの成功によって彼女のなかにどのような変化が起こったのか。過去のダイエット経験を話してくれた。

マイナス50kgのダイエットを実施した鈴木沙織さん。トイレに座ったら便座が割れてしまい、力持ち扱いされ…悲しい思いを何度もしてきた

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■1日7食の生活で気づいたら97kgに…「ビア樽」と呼ばれて内心は傷ついていた

 叔母がパティシエ、父親は菓子メーカーで働いていたため、実家では”甘いもの”にまみれた生活を送っていたという鈴木さん。お昼ごはん代わりにロールケーキを2本食べることがあったり、揚げ物も大好きだったとか。

「昔から実家にはおやつがたくさんありました。叔母の手作りケーキから、父の会社で作られた1.5倍サイズの大きなどら焼きとか。食事の回数は1日7食。朝昼晩に加えて、10時と3時のおやつ、夕食後、夜寝る前。そういう食生活をずっと続けていたら、気づいたら97kgになってしまったんです」

 実家を出て一人暮らしを始めてからは食生活の自由度がさらに増し、「野菜を食べなくていいんだ」と思うようになってしまったそう。そこからは、好きなものだけを食べる生活に……。

「朝から菓子パン(400kcal程度)を2つ食べて、営業に出たら10時のおやつでアイスとプリン、ランチはコンビニでからあげ弁当を食べて…自炊をまったくしなくなってしまいました。スーパーで買ってきたからあげをご飯の上に乗せてケチャップをかけた丼を夜食にして、野菜は野菜ジュースさえ飲んでいればいいと。実家にいたときの栄養バランスが取れていた食事の反動で、好きなものばかりを食べて数年生活していました」

 当時は仕事のストレスから、食に走ってしまう傾向にあったという。ただ、食べることでストレスの解消はできたものの、どんどんと太っていく自分へのコンプレックスは増す一方だった。

「会社では『ビア樽』というあだ名で呼ばれていて、内心は傷ついていました。外回りに出ると汗が止まらなくて、取引先の方に『あなた大丈夫?』と心配されたり。そんなことがある度に痩せよう痩せようとは思うのですが、それがすごいストレスで…。さらに食に走ってしまう悪循環でした」

■「このままでは早死にするぞ」 医者からの宣告をきっかけにダイエットを決意

現在は自身の経験を活かして、ダイエット料理研究家として活躍

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 そんな鈴木さんがダイエットを決意したのは、医者からの言葉だった。健康診断を受けたときに「このままでは早死にするぞ」と3年間で二度も言われたのだとか。

「まさかこの若さで死ぬと言われるとは思ってもいなくて、まだやりたいこともいっぱいあるのにどうしようと…。めちゃくちゃグサッときて、死亡宣告をされたような感じでした。その一言がきっかけで、ダイエットをする決意が固まりました」

 そこから、ビリーズブートキャンプ、国立病院ダイエット、置き換えのマイクロダイエットなど、色々なダイエットに取り組んだ。だが、ちょっと痩せると気が緩んでリバウンドをするという状態をくり返し、その度に落ち込んでいた。

「特に、お金をかけたダイエットでリバウンドをしたときはショックでショックで…。なんとか痩せる方法を見つけたいと執念のように自分に合う方法を探し続けました」

 鈴木さんが最終的に痩せられたのは医者からアドバイスをされた“糖質オフダイエット”で、20kg程はすぐに落ちたという。糖尿病関連の製薬会社に勤めていたので血糖値や糖質について自分なりの知識があり、そこからは野菜とたんぱく質をたっぷり摂る食事を続けたが、74kgのときに自力のダイエットに限界を感じた。

「そこで初めてプロの手を借りました。パーソナルジムに通うことを決めて、主に筋トレを教えていただきました。それまで運動は大嫌いでしたが、挑戦したらすごく楽しかったんです」

 何度も停滞期はあったが、「死ぬかもしれない」という恐怖心と「せっかく変われのだから維持したい」というメンタル的な部分でなんとか乗り越えた。また、体重やウエスト、食べたものなどを毎日記録していくことが大きな励みとなり、モチベーションにも繋がっていたという。

「見える化するのって大事なんだなと実感しました。食事管理だけだと本当に効果が出ているのかわからなくなることもありますが、数値化すればそれが自信になりますから」

■「人前に出ることが苦じゃなくなった」 痩せたことで周りの対応も自分自身も変わった

 標準体重まで痩せることを達成してからは、「どんな服でも着られる体型になってみたい」という目標を掲げた。実はそれには理由がある。

「太っていたときに服を試着しにいって、試着したまま脱げなくなったことがあったんです。どうしても脱げなくて、そのまま買って帰ったんです。恥ずかしすぎて、汗だくになりながらなんとか脱ごうとしたけど、どうにもならない。家に帰っても脱げないので、仕方なくハサミでチョキンとしました。だから先の目標を見つけて、40kg台の世界を一度は見てみたかったんです」

 痩せたことで周囲からの反応は180度変わったと感じるそう。太っていたときはとにかく重いものを持つ役割になることが多かったが、痩せてからは逆に持ってもらえるようになり、鈴木さんは大きな衝撃を受けた。

「周りの対応の変化も感じましたが、自分自身も変わっていきました。太っていたときは暗めでオタクっぽい感じに見られていたのですが、痩せると前向きな人、明るい人と見られるようになった。私自身もそう変わっていったのを感じます。人前に出ることが苦じゃなくなって、しゃべれるようにもなったので」

 50kgのダイエットに成功した今、鈴木さんは「“食事が8割”ということをしみじみと実感した」と振り返る。

「食事ひとつで体重が変わる。同じような見た目でも、ゲッソリ見えるか、肌にハリがあるかで、印象まで変わるので。自分の身体は食で作られていますし、ストイックに進めすぎるとリバウンドもしてしまう。好きなスイーツを楽しみながら、息抜きをしつつ進めるのがいいんだなと思います」



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