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不倫発覚&家事育児に無関心な夫が初めて謝罪、「3年かかった」妻の“モラハラ夫”更生法とは?

2022-11-01 07:00 eltha

 「家のことは妻がやって当たり前」という“オレ様気質”の旦那に浮気された実話を描いた漫画『臨月で浮気されました』(KADOKAWA刊)が注目を集めている。原作者の毒島麗子さんは、夫の浮気発覚を機に3年かけて、それまで偉そうに振舞っていた旦那の性格や態度、家事育児への協力体制、夫婦での立場を見直すことに成功した。その秘訣と、“モラハラ夫”の対処法について聞いた。

『臨月で浮気されました』(C)KADOKAWA

『臨月で浮気されました』(C)KADOKAWA

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■家庭内別居状態でもタカをくくっていた夫…「いろいろ悪かった、すまん」初めての謝罪に涙

――旦那さんは、結婚当初から出産後も、家事育児一切を任せっきりだったとのこと。よく言えば“甘えん坊”的な男性が好きだったとか?

【毒島麗子さん】いえいえ、旦那に出会う前にお付き合いした方は、年上の頼れる人ばかりでした。ただ、私は結婚するんだったら、絶対に“ずっと好きでいられる”人がいいと考えていたんです。それで、私の一目惚れからお付き合いが始まった旦那は、まさにそのタイプでした。それと、うちは母子家庭で家の中がいつもぐちゃぐちゃだったので、いつか自分の家庭を持ったらちゃんと家事をしたいと考えていたんです。だから、旦那の求めることにちゃんと応えたいと思っていたし、浮気される前は、仕事をしながら家事もこなすワンオペ状態がしんどいこともありましたけど、まぁしょうがないかなという諦めがありました。

――産前産後の辛い時期に不倫を知って、喧嘩が絶えず精神的にも苦しかったそうですね。逆ギレされたり、「ダメな母親だな」と言われたり、モラハラ発言も見受けられます。

【毒島さん】とにかくプライドが高くてオレ様気質なので、惚れられているという実感があって、私のことを甘く見ていたんでしょうね。「離婚」を口にしても、どうせこいつは別れられないだろうって考えていたのではないでしょうか。浮気を機に家庭内別居みたいな状態になっても、なんとかこのままやり通せば元に戻るだろうとタカをくくっていたんだと思います。

━━関係性に甘えていたんですね。そんな旦那さんも、毒島さんがストレス性の腹痛で緊急入院したことで、変わりました。

【毒島さん】「いろいろ悪かった、すまん」という思いがけない旦那からのメールに、涙が止まりませんでした。私は身体が頑丈なタイプでしたし、会社を辞めても個人で仕事をしたりしていたので、旦那は私のことを、たくましくて頼れるタイプだと思っていたんでしょう。そんな私が急に倒れてしまったので、すべて任せすぎていたことを反省するとともに、家や子どものことを全く把握できていない自分に初めて危機感を持ったんだと思います。

■不倫した旦那に「考えるきっかけを与えた」、3年かけて伝わった気持ち

━━ようやく旦那さんは、子どもの保育園の送り迎えをして、毒島さんが仕事や育児で疲れている時にはお弁当を買ってくれるようになったとのこと。そこからさらに、家事育児に関わってくれるようになったんですよね。 どんな話し合いをしたのでしょうか。

【毒島さん】まず、「全部やってもらって当たり前」という考えを変えたかったので、具体的に1日のタイムスケジュールを示して、役割分担の相談をしました。例えば、この時間、私はこれをやるからあなたにはこれをやってほしいとか、これは物理的に私ができないからやってほしいとか。育児に関しても、「俺がやるよ」って自分から言えるようなことから頼んで、やれることを増やしていきました。「言わなくてもわかるだろう」と思って具体的に説明しなかったら、たぶんここまで理解してくれなかったと思います。

━━そのほか、心がけたことはありますか?

【毒島さん】「ありがとう」と言っても「言われてない」と言うタイプの人なので(笑)、子どもを巻き込んで、意識的に「ありがとう」という言葉を伝えています。ご飯を作ってくれたら、子どもたちと一緒に「本当に美味しいよね、パパ天才だよね」とか(笑)。

━━毒島さんの「離婚しない」選択に、漫画の読者からは賛否がありました。旦那さんが大きく変わったことで、毒島さんの気持ちが戻ったんですね。

【毒島さん】変わ「ら」ない人も、変わ「れ」ない人もいると思いますが、いずれにしても自分で“変わろう”と思わなければ変われませんよね。不倫は絶対に許されるものではないので、私は不倫を利用して、旦那に考えるきっかけを与えることができたのかもしれません。3年もかかりましたけど、他人同士だからこそ時間をかけて育むものがあるし、少しずつ変化していくこともあるんだと思います。



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